【選手紹介2024】松田祥位 プロフィール

松田祥位

マツダ・ショウイ / Shoi MATSUDA

1999年9月13日生・岐阜県出身
競技/種目:トラック/ロード
2023年主な戦績
・2023アジア選手権 チームパシュート優勝、個人パシュート2位
・アジア競技大会2022 チームパシュート優勝
・2023全日本選手権 男子オムニアム優勝

オリンピック出場へとチームを先導するため、自身の力を磨き抜く

パリ2024オリンピック出場に向かい、チームパシュートの第1走を努めるのが松田祥位です。アンダー23の年齢に、欧州でプロロードレーサーを目指していた松田。ですがその時分にコロナ禍が始まり、欧州にいるにも関わらず出場するレース数は大きく減りました。

目標を見失いレース自体も辞めようかとすら考えた松田は、「一緒にオリンピックを目指さないか」というチームからの誘いの言葉に魅力を感じ、チーム入りを果たします。そこから2年、松田はチームパシュートの第1走として成長し、何度も日本記録を更新してきました。

混乱するプロトンの中からスプリントの機会を伺うよりも、自分1人でじっくりと踏み続ける方が好き、という松田。チームパシュートでもスタートからの踏み出しで加速させ、後方3選手の力を温存させる役目を担います。その目標は(今も)「2回目の先頭時に2周を全開で引くこと」。皆の疲労が見え始める中盤に、その疲労をできるだけ少なくしたいからだそう。なぜ(今も)なのかの理由は、>>昨年の世界選手権チームパシュート記事をどうぞ。

その、つい他を気遣う優しさは日頃の態度にも現れます。その一方で、言葉たくみでは決してない会話の中に見え隠れするユーモアは鋭いもの。気持ちが決まった時の走りの鋭さと同じぐらいです。他を出し抜くことなく自分の力を研ぎ澄ませるのが得意な松田。誘われた言葉通りに目指してきたオリンピックが、いよいよ目の前です。

(写真をクリックすると、それぞれのレースレポートブログが表示されます)


(2023/5/12 全日本選手権トラック 個人パシュート)

ーーファンの皆さまにはどう呼んで欲しいか

『松田』です。『マツダーッ!』って言ってもらうのは、最後が濁音になるんで、力強さも含めて声も出しやすいと思います。

ーー自転車選手としての自分を紹介すると

好きな種目はタイムトライアル系の種目です。チームパシュートと個人パシュートです。争うのはタイムです。1人で走ってタイムを刻みたいんです。でもタイムを問わず、実は走れればそれだけで満足な選手です。


(2023/10/21 かすみがうらタイムトライアル)

ーーこれまでの誇れる戦歴を

・2019年 クロノ・シャテルロデ 優勝(フランス/個人TT大会)
・2018年 ブエルタ・ア・カンタブリア 第3ステージ優勝(スペイン)
・2020年 おおいたアーバンクラシック 2位
「『誇れる』という意味では、いまのところロードレースが思い返されますね」

ーー得意な種目の得意な状況は

『サバイバルな状況になったロードレース、前にあなたを含め6人残っています。さあどうする?』といった状況が好きです。勝てるかどうかはわかりませんが、燃えます。こんな状況ではその人としての本性が現れますから。アタックするのか、人の動きを見るのか、などという。それが面白いです。

こういう時自分なら? もちろんアタックしますね(笑)。


(2023/5/14 全日本選手権トラック 男子オムニアム)

ーーオフの時にしがちな事は

海釣りです。ルアーを使うことが多いですね。僕はカワハギが好きです、これはルアーで釣るわけじゃないんですけどね。馬面のカワハギ、かわいいですね。美味いですし。僕は釣ったら食べる派です。

ーー注目してもらいたいポイントは

レース中の、1番キツそうなところです。普通なところはいつでも見てもらえますが、キツそうなところはレース中しか見てもらえません。僕の場合はツラいときに口が開きます。その空いた口にぜひ注目してください。


(2023/8/4 世界選手権トラック 男子チームパシュート)

ーー2024年のChase Your Dream

パリ2024オリンピックへ出場する過程には、24年のネーションズカップ3つとアジア大陸選手権でオリンピックポイントを獲得する必要があります。早いうちに国別のパリ2024オリンピック出場枠を決めたいです。それ以外には見ていないです。1つ1つ目標を達成してオリンピックに臨みたいです。

⚫︎Instagram @shoi_matsuda


(>>松田祥位インタビュー『2回目の先頭は絶対に2周引きます』)


>>⚫︎チームブリヂストンサイクリング 創立60周年 『チームの歴史』

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