【2023世界選トラックDay02】男子チームスプリント6位・チームパシュート8位 理想に及ばずも確かな進歩

【2023世界選トラックDay02】男子チームスプリント6位・チームパシュート8位 理想に及ばずも確かな進歩

8月4日の世界選手権トラック、予選を突破したチーム種目で、長迫吉拓が短距離のチームスプリントで6位に、窪木一茂、橋本英也、兒島直樹、松田祥位が走ったチームパシュートは8位となりました。

目指していた成績には届きませんでしたが、その進歩は確かだと実感できた結果でした。

男子チームパシュート/今の実力を出し切り目標の8位に

2日目の世界戦トラックでは、昨日に予選を通過したチーム種目の第1回戦が共に行われました。先に行われたのは、チームブリヂストン選手のみで構成される日本チームによるチームパシュートです。

チームパシュートは対戦形式です。ただトーナメントではなく、参加8チームすべての結果から、タイムが早い順に1位決定戦、3位決定戦へと勝ち上がります。

日本の第1回戦の対戦相手はフランス。予選と同じく松田・窪木・橋本・兒島の順で走ります。

スタートから良いペースで走り出しますが、中盤ほどでフランスに先行され始めます。日本はその遅れを取り戻せないまま3分51秒650のタイムでフィニッシュ。そしてタイムでは8位。これが日本の最終リザルトとなりました。

選手たちは皆が「これが今の実力です」と振り返ります。
ただ、この世界選での大きな目標は予選を通過して8位以内に入ること。
パリ2024オリンピックに出場できる10カ国の枠を取ることでした。

そのための最低ラインは確かにクリア。タイムも日本記録3分51秒450から0.2秒ほど遅れましたが、決して悪くはありません。
『実力通り』の結果を出せた選手たちからは、悔しい中にもやり切ったと言う印象を受けました。


(橋本)

「予選よりギアを上げて、いいペースで走れました。
予選より長く先頭を引ことができ、いい走りができたと感じています。
結果の8位は実力どおり、というのが正直なところです。

ただ、目指すものは、そんなに離れてるわけじゃなく、見えています。
7位のドイツが0.37秒差で、その先も決して遠くないタイム差です。
目標が目の前にあるのは、とてもいいことだと思います」(橋本)


(兒島、窪木、松田、今村、橋本)

「今回は、自分がペースを落としてしまったのが、原因の一つかなと感じています。
毎週のラップタイムを見ると、自分が引いてる時にタイムが落ちてしまっていたので、そこが今回の反省点です。
 
今回の世界選手権では、オリンピックを見据えて、最低の目標として8位を目指していました。
それを昨日の予選8位通過で達成できていたので、今日は昨日よりは気張らずに走れました。

そのために、気持ちの部分で緩みがちょっと出たのかな、と感じます。
ただチームとしては最低限の目標達成できたので、そこは良かったと思っています。」(兒島)


(松田、窪木)

「バンクのコンディションがそんなに良くない中で、タイムとしては悪くはないと感じています。
先に立てたプラン通りなので、今の力を出せたんだと思います。

予選と違って対戦なので、まずは速めのペースで入り、しっかり休んでから2回目を引く予定だったんですが、思ったより休めず、2回目に先頭に出たときの脚の感じが重く、思ったようには踏めませんでした。

(先の宣言通り、2周先頭を引けましたか?)結局、僕は2回目は1.5周走ったつもりだったんですが、実際には1周でした。。」(松田)

男子チームスプリント/自己ベスト更新の長迫「悔いはありません」

 

(長迫)

男子チームスプリントは、第1回戦でフランスと対戦し、敗退しました。
一走の長迫は自己ベストのタイムを更新する17秒389で二走に引き継ぎましたが、チームの結果は42秒948。
対戦相手フランスの42秒757には敵いませんでした。

この日、その後に3位決定戦でフランスは勝利し3位に。1位決定戦に進出したのはオランダとオーストラリア。接戦の勝負となりましたが、オランダがこれを制して世界王者の座をものとしました。

走り切った後の長迫は次のように語り、チームスプリントで組む太田海也選手と小原佑太選手を労いました。


(長迫)

「自分の一走としてのベストは出ましたが、その中でも自分の後半のタイムがもっと速ければ、チームとしてもっと良いタイムが出たのかなと思うところがあります。
後半に僕が伸びてスピードを上げていれば、後ろの2人ももっとタイムを出せましたから。

でもポジティブな気持ちではあります。歯がゆいけれど、別にネガティブではありません。 
このチームで戦えて、この結果を得られた。チームみんなが本気でぶつかれたのはすごく良かったです。 悔いはありません」




(午後5時スタートの午後の部では、客席は満員に)

この大会に臨む上での目標を確かに達成できたチームブリヂストン選手。
それを安堵するのはもちろんですが、あと一歩があれば、さらに上を目指せたという悔しさも感じました。

ひとつひとつ、段階を登り成長したことを感じ、そしてさらに上へと挑戦する糧となっているこの世界選手権。
チームブリヂストンを応援いただいている皆様の気持ちが、選手たちの目標達成という結果に結びつきました。

皆様からいただいている頼もしい応援で、チームブリヂストン選手は挑戦を続けられます。
選手たちに力強い応援を、引き続きよろしくお願いいたします。

【2023世界選手権トラック リザルト】

*男子チームパシュート 1回戦リザルト
 1回戦敗退、決勝は明日ですが、タイムで8位に

フランス 3分49秒294
 (THOMAS Benjamin、DENIS Thomas、ERMENAULT Corentin、TABELLION Valentin)
 vs
日本 3分51秒650
 (窪木一茂、橋本英也、兒島直樹、松田祥位)


*男子チームスプリント リザルト
1 オランダ 41秒647
 (HOOGLAND Jeffrey、LAVREYSEN Harrie、van den BERG Roy)
2 オーストラリア 41秒682
 (GLAETZER Matthew、HOFFMAN Leigh、RICHARDSON Matthew)
3 フランス 42秒583
(GRENGBO Florian、HELAL Rayan、VIGIER Sebastien)
6 日本 42秒948
 (長迫吉拓、太田海也、小原佑太)

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