等身大の目線で語る RP9を選んだ理由 vol.3 長谷部優さん

2021年、ブリヂストンサイクルが満を持してリリースしたロードレースバイクRP9。以来、2021年全日本ロードU23でのタイトル獲得や2022年バイシクル・オブ・ザ・イヤーの受賞など、大きな注目を集め続けています。そんな中ANCHOR BLOGでは、リアルなユーザー様の声にも注目。現在RP9を注文し納車をお待ちいただいているライダーになぜこのバイクを選んだのか、どこにこのバイクの魅力を感じたのか、実際にRP9のテストライドをしながら語っていただきます。もちろん、待ち遠しいその気持ちも!

(取材協力:プロショップウーノ様)

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「国内にプロチームを持っているブリヂストンは、バイクを乗り潰していく競技志向の方々が乗るブランドだというイメージがあって、自分のスタイルには合わないかなと思っていたんです。でも今回RP9が登場して、すぐに『お! 欲しい』って思ったんです。」ロードバイク歴4年ですでに4台のバイクを乗り継いでいる長谷部優さんが、RP9を選んだ理由とは?

セカンドグレードでもフレームがハイエンドであることが決め手

Q. RP9を購入するにあたって何が決め手になりましたか?

長谷部優さん(以下、長谷部):ラクに速く走れるバイクを探していたんです。私はレースやブルべに参加したこともなく、もっぱら週末にゆるく走ることを楽しむサンデーライダー。ですから限界性能での速さを求めているわけではないのですが、それでも100kmを超えるライドになってくると、いいバイクが欲しくなります。しかし、ハイエンドのバイクは、ざらに100万円を超える金額。かといってセカンドグレードのバイクにするとフレームのグレードも下がり、値段なりのバイクになってしまう。でもRP9はセカンドグレードでもコンポーネントをセカンドグレードにしているだけでフレームは同じ。スペックとコストとの兼ね合いの良さが決め手でした。

Q. ブリヂストンのバイクは今回初めて選ばれたとのことですが、ブランドのイメージはいかがでしたか?

長谷部:私が競技志向ではないので、レース活動に積極的なブリヂストンは合わないかとも思ったんですが、一方でレースに裏付けられた質実剛健なバイクを作っているというイメージもありました。バイシクルオブ・ザ・イヤーに代表される巷の評価にも後押しされました。バイシクルオブ・ザ・イヤーは総合評価なので純粋に速さだけの賞ではありませんが、国内メーカーのバイクに対する期待感も高まりました。日本のブランドでモダンなエアロロードでいいものが出てきたなと。今後も続いていって欲しいという願いも込めた期待です。

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"サンデーライドおじさん"を惹き付けるRP9の魅力

Q. 長谷部さんの普段のライドについて教えて下さい。

長谷部:私は「サンデーライドおじさん」です。平日は週3〜4日、強度はそこまで上げずにZwiftで走っています。週末は土曜日に少し強度を上げた100kmくらいのライドかZwiftレースをして、日曜日は仲間たちとまったりライドを楽しむのが常です。

Q. 自称「サンデーライドおじさん」とのことですが、平日含めたくさん走ってらっしゃいますね(笑)

長谷部:私みたいな人はそれなりにいるんじゃないかと思うんですよ。それなりに練習していて、可処分所得もあって、でも競技にのめりこんでいるわけじゃない。RP9はそういう人にもぐっと来るバイクなんじゃないかなと思います。

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Q. ロードバイク歴4年で、イタリアブランドのバイクを2台を経て、そして現在はアメリカブランドのカーボンレースバイクと日本のビルダーが手掛けるスチールのカスタムバイクの2台体制。こだわって自転車を選ばれていますね。

長谷部:私は物欲が強い方だと思います。自転車ってほどよく所有欲を満たせる価格帯ですよね。プロが乗るバイクだって100万円くらい、ちょっと背伸びすると手が届くというのが怖いところです(笑) 所有しているカーボンレースバイクがヒルクライム寄りのものなので、最新のエアロロードバイクに乗りたいと思ったんです。

Q. エアロロードバイクとしてのRP9に惹かれた理由はありますか?

長谷部:デザイン面は大きいですね。エアロロードってダウンチューブが極太になりがちで。個人の感覚ですが、私の身長のフレームサイズだとスローピングがきつくて見た目が美しくなりにくい。長く乗ることを考えると、やっぱり乗っていて気持ちいいバイクがいい。それは乗り味だけでなく、所有する喜び、デザインの良さに結びつくある種の優越感と言うか......そういうものも大事にしたいと考えているんです。ほぼケーブルフル内装のRP9はすっきりした見た目なのはもちろんですが、私の440というフレームサイズでも実際に見るとそこまでスローピングがきつく感じない。ちょっと古典的なロードバイクの佇まいさえ感じさせるところが気に入りました。

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RP9実走インプレッション

Q. 今日はじめてRP9に乗られました。感想はいかがでしたか?

長谷部:緩斜面の伸びが良かったですね。スピードが落ちない。緩やかな上り坂もそうですし、下りもすーっとスピードが乗っていくんです。そこは所有しているバイクとの違いを感じました。私のライドスタイル的には激坂よりも、週末に平坦基調のコースで足を残しながら楽しく走れればと思っているので、そんな走りに合っていると感じました。

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Q. バイクの剛性感はどう感じましたか?

長谷部:平坦をくるくる回す走り方で、脚を残せますね。踏まなくても進んでいく感じがありました。剛性感は高いですが、思った以上に平坦で脚は残る。フレームが硬いか硬くないかでいうと、私は硬くない印象を受けましたね。

Q. 平坦路での巡航性能は、求めていたものに近そうですね。

長谷部:踏み始めてからスムーズにスピードに乗って、そのまま安定して流せていけました。まさに求めていた「ラクに速く」という感覚です。私がこのバイクに求めるのは、50km/hだった速度を51km/hにすることではなく、30km/hという自分のボリュームゾーンをいかに楽に走れるか、です。RP9は私が所有するバイクの中でもそれを達成していると感じました。購入したのはアルテグラグレードですので、いずれはホイールをアップグレードすることでさらにラクに速く走れそうです。

Q. 上り性能はいかがでしたか?

長谷部:長いヒルクライムはまだ走れていないので、一発かけたときの反応性という意味になりますが、これが思いの外良かったです。リムブレーキに乗っていると感じるくらい、ハイケイデンス・高トルクで踏んだ時の反応が良かったんです。踏んだだけ進む感じでした。

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思い立ったらすぐレースに参加できるバイク

Q. 本日はテストライドでRP9に乗っていただきましたが、納車が今から待ち遠しいですね?

長谷部:もともと納車に時間がかかると聞いていた上で注文したので、どういうバイクにしようかゆっくりと考えながら待ちたいと思います。いち購入者としてはもう少し早く来ないかなぁ、と思う気持ちもありますが(笑)。でもこのバイクに多くの人が乗ることで、この先もブリヂストンさんがいいバイクを作り続けられるとも思うので気長に待ちたいと思います。

Q. RP9が納車されたら、どんなライドをしたいですか?

長谷部:これまでもブルべのコースを個人的にたどってみたり、山中湖を回って三島に戻る200km/3000mUPのロングライドをしてきたのですが、やはりこういうライドだと軽くてよく進むハイエンドバイクで走りたくなります。それに、競技志向じゃないと最初にお伝えしましたけれど、ゆくゆくはヒルクライムやブルベイベントには参加したいと思っているんです。RP9はそんな時に、思い立ったらすぐに参加できるバイクだと思います。

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