【ツールド九州2023】ステージ1:福岡ステージ、地元・兒島が登りでも強さも見せ2連勝

【ツールド九州2023】ステージ1:福岡ステージ、地元・兒島が登りでの強さも見せ2連勝

ツール・ド・九州2023の第1ステージ、北九州市から大牟田市まで走る福岡ステージで、チームブリヂストンサイクリングの兒島直樹が勝利しました。2度の登りでも先頭から離れない強さで、出身地を走るレースでの2連勝となりました。

名称:マイナビ ツール・ド・九州2023/第1ステージ福岡
全日程:2023年10月6(金)〜9(月・祝)
開催日:2023年10月7日(土)
開催地:福岡県北九州市 ー 大牟田市
コース長:約144㎞
参加選手:窪木一茂、河野翔輝、山本哲央、兒島直樹、松田祥位、山下虎ノ亮

九州初のUCIクラス2.1のステージレース、ツール・ド・九州2023の正式な初日となる第1ステージは、福岡ステージ。福岡県の北部を南北に縦断する、スタートとフィニッシュの地点が異なる本格的な長距離ライン(直線型)レースです。

競輪発祥の地・北九州をスタートし、香春、久留米、筑後とつなぎながら、世界遺産の街・大牟田に抜けていきます。アップダウンに富んだコースです。


(大会ページより)


(大会ページより)

第一回目のスプリントポイントで、チームブリヂストンが5選手で先頭を固めて完全にコントロール。兒島と窪木がまたもワンツーでスプリント賞を取りました。

そのスプリント賞の直後に4選手が抜け出し、逃げを構成。のちに次のスプリント賞までに3名の逃げとなりました。その差2分以上。

そのまま久留米市に入り、牛が悲鳴をあげたとの伝承を持つ斜度の牛鳴峠に入ります。ここは峠道となる登りでのアタックポイントの一つ。道幅がグッと狭くなり、厳しい登りと共に集団先頭の人数も絞られていきました。

この峠を越えたところで、集団は大きく人数を減らしましたが、しかしそこで先頭を捕まえます。ここで40名ほどに。この先頭集団の中に、兒島が残っています。

フィニッシュ10kmほどで再び、2名の逃げが決まります。その選手たちを後方で追う集団。登りのセクションに入って、追走モードに入る集団。残り5km、ペースを上げて前を捕まえにかかります。

最後の力勝負となり、登りでの戦いに。フィニッシュ前の勝負ポイントになりました。集団の先頭はその下りで先行2名を捕まえ15名ほどでフィニッシュを目指します。


そしてフィニッシュ前50mから兒島が加速、得意のスピードでスプリントで先着し、2連勝を獲得しました!

2度に渡る登りで絞り込まれた先頭、その厳しい登りで遅れなかった強い選手だけで争われたフィニッシュスプリント、これを昨日に続き再び勝ち切った兒島。
短いコースだけでなく、登りの厳しいコースでも、しかも単騎勝負で勝利できることを、地元の応援に応える形で示しました。この日の兒島はポイント賞も獲得しています。

「2つ目の登りである牛鳴峠の終盤、途中まで先頭に食らいついていたんですけど、最後はちぎれてしまいそうになりました。いつもならそこで終わってしまうぐらいの厳しさだったんですが、今回はその後に地元も控えていましたし、そこまでは絶対に先頭で行きたいっていう気持ちの強さで何とか乗り切ました。

フィニッシュ前、最後の登りの『オレンジロード』で遅れたら勝機がないかなと思っていました。僕は地元だったので、チームのみんなとは別にここを試走していて。『ここまで残れれば勝てる見込みはあるかな』って思っていました。

実際にここにも集団の前の方で入って、強い選手達に何とか食らいついて、登り切りました。地元だったので、たくさん自分の名前を呼んでいただいて。登りでも大勢に名前を呼んでいただいて。

体はとてもキツかったんですが、その声援のおかげで、また最後まで振り絞る事ができました。なんか不思議に力が湧いてきましたね」(兒島)

表彰式では、ブリヂストン吹奏楽団による生演奏で兒島を送り出していただきました。これで兒島はツール・ド・九州2連勝。明日からも厳しいステージが続きますが、皆様の応援の力で勝利を狙います。チームブリヂストンサイクリングの活躍に、ご期待ください。

*リザルト 2023/10/7 マイナビ ツール・ド・九州2023/第1ステージ福岡
1 兒島直樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)3:18:48

2 SAINBAYAR Jambaljamts(Terengganu Polygon Cycling Team)+0:00

3 REGUIGUI Youcef(Terengganu Polygon Cycling Team)+0:00

51 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+1:35

95 山下虎ノ亮(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+9:42

97 河野翔輝(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+11:06

98 窪木一茂(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+11:06

99 松田祥位(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+11:06

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