2023年シーズンが始まりました！今季所属する14名の選手、監督・メカニックをご紹介します。

今年は、パリ2024オリンピックの出場を賭けたポイント獲得争いが行われる、チームの最大の目標である『オリンピックでのメダル獲得』のために非常に重要な意味を持つ一年となります。

チームメンバーのことをより知っていただき、応援していただけると嬉しいです。

脇本 雄太（わきもと・ゆうた）Yuta WAKIMOTO

1989年3月21日生まれ。牡羊座。福井県出身。

ーー昨シーズンはいかがでしたか？

東京2020オリンピックが終わって一区切りがついて、怪我などを含めてすごく悩んだ一年だったなと思います。もう一回（次のオリンピックに向けて）発動するのか、それとも別のことをするのかという分岐を迫られているところなので、どうしても悩むところだったなと思います。

ーー今年の目標

しっかり怪我を直した上で、僕自身どっちに進むかはまだわからないんですが、ライダーとしてなのか、競技を広めていくサポーターとしてなのか頑張るのかを決めて、新しい目標に向かって進んでいきたいと思います。

ーー脇本選手の強みは？

他者にない強みとして、 トップスピードの持久力があると思います。ただ、持久力があるだけだとトップスピードがないですし、トップスピードがめちゃくちゃあるっていう人は、上げ切ってからはそのまま失速すると思います。

持久力専門でやってる人に対して持久力で勝負しても勝てないですし、トップスピードで勝負する人に対してそこで勝負しても勝てしないんです。なので、僕はどっちとも取らずの戦法が取れるというのが強みだと思います。

ーー何故その強みを手に入れることが出来たのでしょうか。

元々中距離で活動していたというのもあって基礎となる持久力はついていたんです。 ただ、トレーニングを続けた上で、（持久力の）スペシャリストにはやっぱり勝てないというのを感じて諦めて、短距離の方に移ったんです。なので、その持久力の長所を活かしながら、短距離選手に移ったというのもあって、他の人にはない特色を持った短距離選手が生まれたという感覚があります。

一旦先頭に出れる脚があったら、そこを我慢しきれる持久力はあると思うんで、そこを活かしたレースをしていることに対して 他の選手が脅威と思っているというのはありますね。

ーー自転車競技界を発展させるという意味でいくと何か考えていることはありますか？

まずは競輪をもう少しクリーンなイメージにすることですね。やっぱり目指す人に対して「やっぱりギャンブルでしょう」という捉えられ方をしてしまうと思うので。そこをブリヂストンと一緒に活動していくことでギャンブルとしてではなくてアスリートとしての活動を認知してもらえることが一番の近道だと思います。子供たちにそういう認知をしてもらえれば、親からの認知も変わると思うので、積極的に活動していきたいなと思います。

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Text: Lynn Watanabe Photo: Satoru Kato