【2020トラック全日本選手権 】 11/8 男子ポイントレースに橋本が優勝


(橋本)

レース名:第89回 全日本自転車競技選手権大会 トラック・レース
開催日:11月8日(日・大会最終日)
開催地:群馬県・ヤマダグリーンドーム前橋 
種目:ポイントレース30km
TEAM BRIDGESTONE Cycling 参加選手:近谷涼、徳田優、橋本英也、孫崎大樹

11月6日から11月8日まで開催された、2020年トラック全日本選手権。その大会最終種目となったポイントレース30kmで、 TEAM BRIDGESTONE Cyclingの橋本英也が優勝しました。レースの展開を自ら作り上げていく形で、2位の近谷涼と競り合いました。

(photo: Satoru KATO, Kanako TAKIZAWA)

ポイントレース種目にTEAM BRIDGESTONE Cyclingから出場したのは、橋本英也、近谷涼、孫崎大樹、徳田優の4名。前日のオムニアム競技のポイントレースでは、走りの戦略を立て首位を守り切った橋本でしたが、最終レースでも自信と余裕を垣間見せる走りを披露しました。


(橋本)

レースが始まると集団では、抜きん出た力を持つ橋本をマークする動きが見られました。序盤のポイント周回はそれぞれ別の選手がポイントを獲得。その後集団からのマークをかいくぐり、4回目のポイント周回を1位通過した橋本は、そこから一気にエンジンがかかりました。


(孫崎、橋本)

8回目のポイント周回を先頭通過した橋本は、勢いそのまま集団から抜け出し、それに近谷、佐藤健(熊本県自転車競技連盟)、小出樹(京都産業大)が追いつきます。


(橋本、近谷)


実力者が揃った4人のメンバーが先行し、ポイント周回を重ねます。集団は徐々に差を広げられていきます。

11回目のポイント周回を終え、いよいよ4人が集団をラップ。ラップ後もさらに集団内での位置を上げた橋本は、ポイントを上積みしました。

その後、近谷が一人で抜け出し、13回目のポイント周回を1位通過するシーンも見られました。その時点で橋本と近谷とのポイント差はわずか2ポイント。集団は、近谷を吸収し、14回目のポイントを橋本が集団先頭で通過し、差を広げます。


(橋本、近谷)

最終周回で前に出される形となった橋本でしたが、むしろ先行して後続からの追い込みを寄せ付けず、そのままトップでフィニッシュラインに飛び込みました。最後の倍ポイントも獲得し、ガッツポーズで締めまくくりました。全日本ポイントレースのタイトルを手にするのは6年ぶりです。


(橋本)

「積極的に動けたというのが勝因になると思います。後半にかけて厳しいレースになるなと思っていたんですけど、やはりポイントレースを走るメンバーの中で、僕が一番脚力を持っていると思っていたので、エースらしく最初からどんどん動かすレースができたんじゃないかなと思っています。

ポイントレースのタイトルを逃した時は、牽制が入って逃げられるパターンが多かったので、今回は自分の体力を使って強いメンバーで逃げられたというのも勝因じゃないかなと思います。今回も序盤にかなりマークされてしまって、思うようにポイントを取れなかったので、マークされたときはレースをキツくするに限るって思いましたね」


(橋本)

橋本はこう勝因を語ります。
「余裕はありました。他のメンバーが辛そうだなと思った時にアクセルをかけて逃げを作ることができたので、そこはうまくレースを見ることができたんじゃないかなと思います」(橋本)


(近谷)

近谷は42点の2位。個人パシュートからの疲労を抜き切ることはできなかったようです。

「序盤、思ったよりも脚にきてるなと思っていて、はじめの10kmくらいは展開を作ることができず、集団内であまり動けなくて、そこでポイント取れなかったのが最後1位の橋本選手との差につながったと思います。僕がもっと力があれば、個人追い抜き関係なく勝負ができたと思うので、また力つけて来年橋本選手に挑みたいと思います」(近谷)


(徳田)

トラックレースは大学時代以来という徳田は、2週前のJBCFのレースにも出場していましたが、今大会は本人曰く「ほぼぶっつけ」。今回のポイントレースでは、早々にレースを降りることになってしまいましたが、収穫はあったようです。

「チームメイトの強さを改めて、すごく間近で見られて、刺激をもらった感じです」(徳田)

徳田は、大学時代は橋本とチームパーシュートを走ったこともありました。


(徳田)

「その頃、インカレを優勝した時のチームパシュートのタイムは、もう今、英也さんなら一人で走れちゃうので。僕が走ってた時の4人分の力を一人で出しちゃうようになった人と、何もしていなかった自分とでは当然力の差があると思っていましたし、そもそもここで何かしたいって思っていることがおこがましいと思っていたので。ここで勝負するっていうよりは、こういうレースを踏まえてロードにもっと活かしていけたらと思っています」(徳田)


(孫崎)

今大会初日のチームパーシュートで2走を担った孫崎もまた、JBCFのトラックレースを走ったものの、大学以来のトラック競技再開となりました。ポイントレースでは、序盤のポイント周回で加算をしたものの、橋本らが動きを見せ始めた中盤は、集団とともにその背中を追うのみとなってしまいました。


(孫崎)

「やっぱりトラックメインにやられている窪木さんもそうですし、一番近くで走っていた近谷さん、英也さんと、はっきり力の差を見せつけられたというか。二人も僕とほぼ同じ種目に全部出ていて、やっぱりあの二人は、土台自体が違うなと思いました。僕は尻下がりに弱くなっていくのに比べて、あの二人はしっかり平均していいパフォーマンスを続けられていて、レースがあの二人中心に動いていました。自分もそこに混ざれずに他の選手たちとあの二人を追いかけるっていう展開にしかできなかったので、力の差を感じましたね。

今年こうやって一歩、同じ場で走れて、力の差がはっきり見えたので、来年こそはさらに戦っていけるようにがんばりたいと思います」(孫崎)

全日程を終えて、全日本トラックでTEAM BRIDGESTONE Cyclingは、中距離種目では全て優勝。チームとして7冠を手にしました。


(2位 近谷、優勝 橋本)

キャプテンの近谷が「勝つのが使命」と話していたように、しっかりとその存在を見せつけたTEAM BRIDGESTONE Cyclingのメンバーですが、日本一はまだ通過点の一つです。

オリンピック前の世界大会の予定は未だ不透明な状況ではありますが、さまざまなレースで日本一のジャージを背負ってこれからもさらに高いレベルを目指していきます。チームへ、そして選手たちへの熱い声援を来年も引き続きよろしくお願いいたします。

【リザルト】2020/11/8 トラック全日本選手権 ポイントレース 30km
1 橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)59P
2 近谷涼(TEAM BRIDGESTONE Cycling)42P
3 佐藤健(熊本県自転車競技連盟)33P
13 孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)5P
DNF 徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling)


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