男子スクラッチ/沢田10位に【'19~'20UCIトラックW杯 第3戦・香港】

12月1日、UCIトラックワールドカップ第3戦、香港大会での男子スクラッチに参戦したTEAM BRIDGESTONE Cycling沢田桂太郎は10位となりました。ゴールスプリントに向け世界に挑戦した沢田でしたが力及ばず、まずは世界の厚みを体感しました。



ロードレースのように先着順で順位が決まるスクラッチ。勝負はほぼゴールスプリントで決まる種目です。沢田は2019年の国内ロードレースシリーズ、Jプロツアーでは何度もゴールスプリントに絡んできました。



ロードレースからの位置どり勘と、大きな体を存分に使ったスプリント力で、「5位以内を目指していたんですよ。目指していたんですけど、そんなに甘くなかったですね」(沢田)。


全23名の参加選手たちは、レース序盤から大きく2グループに分かれます。ペースを決める先行集団とそれに追いすがる後方集団という構図です。トラック競技では、最も疲労になるのは前を走ることの空気抵抗。前にいるほど疲れるため、先行は時に大きく緩んで一つの集団となり、また速度を上げて二つに分かれます。



「周りが強いのがわかっているので、自分の脚を使わないように走りをしなくてはいけなかった。後ろにいてもスピードは速いので休めなくて。先頭から離れて追いつくのに、結構無駄脚を使ってしまって」



前60周回の15km、17分間の全力走行で途中、後方集団で沢田は苦しい顔を幾度も見せますが、そこから後方の先頭に出て前に追いつこうと速度を上げます。ゴールまで6周回、ゴースルプリントに向け先行は緩んで集団は一つに。このチャンスを沢田は逃さず先行集団に外からかぶせるようにで入り込みます。



そしてラスト3周、速度が上がり伸びきった先行集団に沢田はいるものの後方へと追いやられ、外からのまくりも叶わず後方へ、先行集団の最後でゴール、10位となりました。




「世界に対して自分の力の差を感じていたので、後ろに回ってしまったのがよくなかったかなと思います。まだまだですね。あと2戦のなかで、また出場できれば今回の反省を活かしていきたいと思います」



【リザルト】 2019/12/1 UCI ワールドカップ香港大会 男子スクラッチ 60 laps (15km)
1 EEFTING Roy (フランス)
2 VOLIKAKIS Christos(ギリシャ)
3 STRONG Carbin(オーストラリア)
10 SAWADA Keitaro 沢田桂太郎(TEAM BRIDGESTONE Cycling)

全ての結果はこちら

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