雨の中を走るときに気を付けることは? 【セオフェス2019】

11月23日(土)、今年で14回目となるセオサイクルフェスティバル2019(以下、セオフェス)が千葉県袖ケ浦市の袖ケ浦フォレストレースウェイで開催されました。

例年この時期に開催されるため、1年の走り納めレースとして毎年参加されるサイクリストも多いセオフェス。ブリヂストンサイクルでは、ブース協力の他に、TEAM BRIDGESTONE Cyclingから石橋 学と孫崎大樹の2名がゲストライダーとして参加しました。

当日は生憎の雨模様が続きましたが、4時間エンデューロのほか、キッズレースやレディース、シニアクラスなど参加者のレベルごとに分けられた15種類のレースが開催され、各レースで雨に負けない参加者の走りが見られました。

さて、イベント当日が雨だと、参加を取りやめる方もいらっしゃいますが、せっかくエントリーしたからと出場する方も多いと思います。

そこで、TEAM BRIDGESTONE Cyclingの石橋と孫崎の2名に、雨の日に走る場合に気を付けるべきポイントについて聞きました。ぜひ今後のイベント参加時の参考にしてみてください。

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雨の日だからこその
リスクを考えて走ろう

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ーー 雨の日のレースで気を付けていることは何でしょう?

孫崎:コーナリングでの車体の傾け方ですね。路面が濡れていると、いつもよりバイクを倒せないです。あとコーナー手前でしっかりと減速させておくことを意識しています。コーナリング中にブレーキをロックさせてしまうと絶対に滑ってしまうので。その2点は、ぜひみなさんにも注意していただきたいです。

石橋:僕はタイヤの空気圧をいつもより落とします。雨や路面の状況によりますが、0.5~1barほど下げて走っています。それと周回コースの場合にレースが落ち着いていれば、1周目は様子を見て、路面コンディションの把握に努めます。どれくらいまでだったら攻めた走りができるのかを、勝負所になるまでに掴んでおく必要があるからです。

ーー 集団での車間距離のとり方に違いはありますか?

石橋:やはり晴れの日と比べると車間距離を少し離しますね。前の人を見ておいて、どんなコーナリングをするか(不自然な挙動で走っていないか)をチェックしながら走っています。イベントなどで雨の日に走り慣れていない人は、チームメンバーなど、知っている人や信頼できる人の後ろをまずは走らせてもらうと良いと思います。

孫崎:僕はあまり車間距離を変える意識はないのですが、少し横にずれるようにしています。真後ろを走っていると前走者の巻き上げた水が顔にかかり、見えづらくなってしまうので。少しずれておいて、水しぶきが肩あたりに当たるような位置で走りますね。

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ーー レースウエアなどで気を付けている点は?

石橋:体温調整がうまくできないと無駄に消耗してしまうので、着るウエアには結構気を使います。序盤から動こうというレースのときは、入念にウォーミングアップをして、身体を温めてから薄着で臨む時もありますが、後半勝負の場合は、しっかりと着込んで、レース中に身体が温まってきたら、ウエアを脱いでいきます。着脱しやすいウエア選択というのは重要だと思います。

孫崎:ウエアでの体温調節のほかに、オイルを活用することも多いですね。
僕はアイウエアも気にしています。雨が降っていると、クリアレンズでも路面状況が分かりにくいので、ピンク系やイエロー系などコントラストがよりはっきりするレンズカラーを選んでいます。曇りづらいものを選ぶというのも大事ですよね。

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ーー 補給食に関しては意識することはありますか?

石橋:雨風が強いと補給しづらいですし、雨の日ってレースが荒れてゆっくりできる時間が少ないことも多いです。なので、前日の晩から意識的に炭水化物を多めに摂るということはありますね。

ーー レース後のケアについてはどうでしょう?

石橋:雨の日に走ると疲労が次の日に残りやすい感覚があります。なので、レース後のローラー台でのクールダウンはいつもより多めに行っています。

孫崎:僕も一緒ですね。あとはその日の夜にストレッチやセルフマッサージを入念に行うのも効果的だと思います。走ったあとに濡れたウエアをいつまでも着ていないで、すぐに乾いた服に着替えるというのも、当たり前ですが大事です。

ーー 普段、雨の日のトレーニングはどうしていますか?

石橋:夏場だったら、雨が降っていても決めていたメニューをやってしまう場合もありますが、基本的にはダラダラ走る時間を減らしてメニューだけを短時間集中して実施するって感じですね。あまりに雨がひどいときはローラー台でのトレーニングに切り替えます。

孫崎:決して無理はしないですね。ローラー台だけじゃなくて、ワットバイクなども活用して屋内の代替メニューをこなします。雨の日はどうしてもリスクが高くなるので、普段のライドやトレーニングであれば、みなさんも無理をせず中止にしたり、ローラー台など屋内トレーニングに切り替えた方が良いと思います!

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雨の日に走るうえで一番大切なのは無理をしないこと!DSC_9961.jpg雨のためコースを使ったスキルアップセミナーは中止となり、代わりにオリンピアン飯島 誠によるライド講座が実施されましたDSC_9899.jpgTEAM BRIDGESTONE Cyclingの2名も講座に参加。最後は来シーズンに向けた抱負を語りました

DSC_0033.jpgブリヂストンサイクルブースでは、2020年モデルのアンカーを展示。そのほか50を超えるブースが大会を盛り上げました


セオサイクルフェスティバル2019 ⇒ http://seocycle.net/seofesweb/

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