【全日本自転車競技選手権大会トラック・レース 】Day3~4 兒島がオムニアムとポイントで日本一 チームは各種目で表彰台に

8月22日から4日間にわたり、全日本自転車競技選手権大会トラック・レース が静岡県伊豆市にある自転車競技場「伊豆ベロドローム」にて開催された。
チームブリヂストンサイクリングからは河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、山下虎ノ亮、矢萩悠也、梅澤幹太、三浦一真、木綿崚介、長迫吉拓が参加。加えて兒島直樹、松田祥位、吉川敬介の3名がJIK(日本競輪選手養成所)より参加している。
大会3日目から最終日までの模様を振り返る。

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第94回 全日本自転車競技選手権大会トラック・レース
日程: 8月22日(金)〜8月25日(月)
開催場所:  伊豆ベロドローム(静岡県 伊豆市)
出場選手: 河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、山下虎ノ亮、矢萩悠也、梅澤幹太、三浦一真、木綿崚介、長迫吉拓
兒島直樹、松田祥位、吉川敬介(日本競輪選手養成所)

リザルト: https://japantracknationalchampionships.com/blog/2025/06/01/%E3%80%90%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B1%EF%BC%88%E7%B5%90%E6%9E%9C%EF%BC%89%E4%B8%80%E8%A6%A7%E3%80%91/

ケイリン 吉川が上位を目指し健闘

男子エリート ケイリンには吉川敬介が出場。
まずは1回戦を戦うと2着でフィニッシュし、初戦を通過。続く1/2決勝は強豪ひしめく中、4着で終えると7-12を決める順位決定戦へと回る。
より良い順位を求めて走り、結果的に3着でフィニッシュ。全体の9位でこの種目を終えた。

男子エリート ケイリン リザルト
1位 太田海也 TEAM RAKUTEN K DREAMS
2位 中野慎詞 TEAM RAKUTEN K DREAMS

9位 吉川敬介 JIK

オムニアム 兒島が圧巻の走りで日本一へ

スクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースと1日で4つの種目を行うオムニアムには、河野、山本、岡本、山下、矢萩、梅澤、三浦、木綿そして兒島が出場。
スクラッチ、テンポレース、エリミネーションの3種目を終えて、エリミネーションでも1位を獲得した兒島が114ptでポイントリーダーに。

いずれの種目も上位で抑えていた岡本が88ptで5位、テンポレースで1位を獲得した梅澤が6位で追いかけた。
最終種目、ポイントレースは250m×100周=25kmを、10周毎に訪れるポイント周回で1着5ポイント、2着3ポイント、3着2ポイント、4着1ポイントが付与されるほか、集団を追い抜くとラップ認定され+20ptが加算されるレース。

ラップ認定での加点で逆転を狙う選手が多く、集団追い抜きを取り合う動きが目立つレース展開となった。
初回のポイント周回後から早くも集団追い抜きを狙った動きが発生。梅澤をはじめ岡本、河野、矢萩が動いていった。

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動いたメンバーがラップ認定を受けた後も次々と集団追い抜きが発生する。この動きに積極的に乗ったのが梅澤。最終的に3ラップを成功させ、上位勢を脅かす。

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一方ポイントリーダーの兒島は冷静なレース運びに終始する。後手を踏まないようにラップ認定を重ねて着実に残り周回を消化した。終盤からはポイント周回での加点も目立ち、後続を突き放しにかかる。倍の得点が与えられる最終周回でもきっちり加点して見事優勝を勝ち取った。
果敢に攻めた梅澤も3度に及ぶ集団追い抜きが実り、3位表彰台を獲得。同じく3度の集団追い抜きとコンスタントに加点した矢萩も順位を大きく上げて4位まで上昇した。

男子エリートオムニアム 最終リザルト

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1位 兒島直樹 JIK 176pt
2位 橋本英也 JPCA 160pt

3位 梅澤幹太 チームブリヂストンサイクリング 154pt
4位 矢萩悠也 チームブリヂストンサイクリング 152pt
7位 岡本勝哉 チームブリヂストンサイクリング 111pt
8位 山本哲央 チームブリヂストンサイクリング 97pt
9位 河野翔輝 チームブリヂストンサイクリング 96pt
12位 木綿崚介 チームブリヂストンサイクリング 60pt
13位 山下虎ノ亮 チームブリヂストンサイクリング 59pt
14位 三浦一真 チームブリヂストンサイクリング 45pt

男子エリート 4km個人パーシュート 山本が安定した走りで表彰台に

予選・決勝で行われた個人パーシュートには河野、山本、岡本、山下、矢萩、梅澤、三浦、木綿そして松田が出場。16名による戦いで上位に食い込んだのは山本と矢萩。2人は3-4位を決定する順位決定戦で対戦した。
決定戦では、最初の1kmを矢萩がリードして通過。その後山本がタイムを上げて2km地点で並ぶ。ペースを守った山本はリードを奪って先着。3位で表彰台を獲得した。

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男子エリート 4km個人パーシュート リザルト(タイムは予選時)
1位 窪木一茂 愛三工業レーシングチーム 4:18.298
2位 伊澤将也 Radical Aero Club 4:20.545
3位 山本哲央 チームブリヂストンサイクリング 4:20.656

4位 矢萩悠也 チームブリヂストンサイクリング 4:23.041
5位 山下虎ノ亮 チームブリヂストンサイクリング 4:24.111
6位 三浦一真 チームブリヂストンサイクリング 4:25.631
7位 河野翔輝 チームブリヂストンサイクリング 4:25.725
9位 梅澤幹太 チームブリヂストンサイクリング 4:27.554
12位 松田祥位 JIK 4:31.913
13位 岡本勝哉 チームブリヂストンサイクリング 4:32.323
15位 木綿崚介 チームブリヂストンサイクリング 4:36.893


男子エリート 1kmタイムトライアル 松田がスピードを発揮して3位獲得

4kmタイムトライアルに出場した松田は1kmにも出場。
中長距離選手ながらスピードを遺憾なく発揮して1分3秒022の3位で見事表彰台に登った。

 男子エリート 1kmタイムトライアル リザルト
1位 中石 湊 TEAM RAKUTEN K DREAMS 1:01.025
2位 新田祐大 JPCA 1:01.694
3位 松田祥位 JIK 1:03.022

男子エリートポイントレース決勝 兒島が優勝 山下が表彰台に

250m×120周=30kmで争われたポイントレース。
10周毎に訪れるポイント周回で1着5ポイント、2着3ポイント、3着2ポイント、4着1ポイントが付与されるほか、集団を追い抜くとラップ認定され+20ptが加算される。オムニアム同様に河野、山本、岡本、山下、矢萩、梅澤、三浦、木綿そして兒島が出場。

レースは3度目のポイントを前に梅澤、山下、山本らが集団から向け出し、その後は集団追い抜きを狙った仕掛け合いが続く展開となった。
その後、単独でも果敢に攻める場面が目立った山下が一時ポイントリーダーに。

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レースは進み、中盤に差し掛かり、兒島が先頭でレースを進める場面が増えると集団追い抜きとポイント周回で得点を重ねてポイントリーダーに立って変わる。

終盤もペースを崩さずに攻めた兒島は3度の集団追い抜きに成功させ、リードを保ったままポイントを重ね続けて優勝。オムニアムに続いて個人種目で素晴らしい結果を残した。

兒島同様に3度の集団追い抜きを完了した山下は3位に続いた。優勝争いにも絡む活躍を見せ、表彰台を獲得した。

男子エリートポイントレース決勝 リザルト

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1位 兒島直樹 JIK 89pt
2位 橋本英也 JPCA 86pt
3位 山下虎ノ亮 チームブリヂストンサイクリング 77pt

5位 梅澤幹太 チームブリヂストンサイクリング 59pt
6位 河野翔輝 チームブリヂストンサイクリング 49pt
7位 矢萩悠也 チームブリヂストンサイクリング 152pt
10位 三浦一真 チームブリヂストンサイクリング 20pt
14位 木綿崚介 チームブリヂストンサイクリング 0pt

DNF 岡本勝哉 チームブリヂストンサイクリング 
ABD 山本哲央 チームブリヂストンサイクリング 

優勝コメント

兒島直樹(オムニアム)
「強い選手が揃う中での優勝は格別に嬉しいです。前日のマディソンからコンディションが良いことが確認できていたので、自信を持って臨みました。4種目目のポイントレースも冷静に展開を見れていたので落ち着いて勝負できました。
オムニアム競技で2連覇ということで嬉しい気持ちでいっぱいです。来年も懲りずに3連覇を狙って行きます」

兒島直樹(ポイントレース )
「集団追い抜きを繰り返すような展開は予想していませんでしたが、レース展開をうまく見極めて勝つことができました。最後も自分がしっかりポイントを取りに行けば勝てるとわかっていたので全力で走り抜きました。ポイントレースは4年連続での日本一になるので、来年も5年連続チャンピオンを目指して挑戦します」

Text :Ryo Kodama
Photo :Satoru Kato

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