【第4回石川クリテリウム】不安定なレースの中、山本哲央が3位表彰台

6月7日、福島県石川郡にて石川クリテリウムが開催された。
チームブリヂストンサイクリングからは河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、山下虎ノ亮、矢萩悠也、梅澤幹太、三浦一真、木綿崚介が参加。
落車の多いナーバスなレースとなったが、山本哲央が集団スプリントで3位表彰台を獲得している。

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第4回JBCF石川クリテリウム
日程: 6月7日(土)
開催場所:  福島県石川町 モトガッコ周辺特設コース(決勝:45km=1.8㎞×24周回、予選:14.4km= 1.8㎞×8周回)
出場選手: 河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、山下虎ノ亮、矢萩悠也、梅澤幹太、三浦一真、木綿崚介
決勝リザルト:https://jbcfroad.jp/wp-content/uploads/2025/04/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%AB%E3%83%88_JCT.pdf

予選からチームは好走 自信を持って決勝へ

2023年には岡本が優勝している「石川クリテリウム」。チームと相性の良いレースへ1年ぶりの参戦が叶った。当時と同様のコースになるが、逆周りするレイアウトになっている。
道が細く、コーナーも点在することから、集団前方に位置どりながらレースを進めることが吉とされている。レースは予選と決勝で争われ、決勝へは河野、山本、岡本、山下、矢萩、梅澤、木綿が進出。
予選も上位でレースを進める姿が見られ、期待がかかる中、45km=1.8㎞×24周回の決勝レースに臨んだ。

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前半からアクシデント続出 残るメンバーで勝負へ

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短距離のクリテリウムらしい早い展開でレースは進行。チームも集団前方で様子を伺う。
チームブリヂストンサイクリングは集団牽引も織り交ぜながら前方を位置取っていたが、3周目に起こった落車に数名が巻き込まれてしまう。体を打ちつけた矢萩が棄権し、岡本もダメージを負う。
岡本はバイクを交換してレースに復帰するが、チームは万全の状態でないままレースを争うことに。
しばらくのレース中断を経て、残り21周回にて再スタートのアナウンス。

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戦力を欠いたが、なんとかリズムを崩すことなく戦いたいところ。
メンバー全員を残すシマノレーシングチームやヴィクトワール広島が積極的にレースを展開する中、チームブリヂストンサイクリングも集団前方で争う。

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速いペースでレースが進むと、集団は縮小し、20名程度の小集団に。
この間で山下と木綿も遅れ、集団には河野、山本、岡本、梅澤が残る状況。

レースが半分を過ぎる頃、集団のペースが上がった後に迎えたコーナーで落車が発生し、レースも再び中断。河野も単独落車し途中棄権を余儀なくされた。

選手の状態、コース状況の確認がひとしきり行われた後、残り5周でレースは仕切り直しに。チームは3名での戦いとなるが力を合わせてうまく立ち回りたい。

再スタート後は山本が集団前方でチェックしながら終局の展開を見定める。
やがて大きな逃げができないまま、最終周回に突入した。梅澤、岡本も最後の勝負を前に集団前方へ。さらに梅澤が先頭まで上がり切って最終コーナーをクリアすると、その後ろに位置していた山本も好位置からスプリントを開始。
ロングスパートで勝負をかけ、最後まで優勝争いを演じたが、惜しくも3位でフィニッシュ。岡本も6着で上位を確保。
アクシデントでチームメイトを欠きながらも、表彰台の一角を抑えることに成功した。

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【決勝リザルト】

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1 中井唯晶(シマノレーシング) 1:25:21 
2 孫崎大樹(ヴィクトワール広島) +00:00
3 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)+00:00

6 岡本勝哉 (チームブリヂストンサイクリング)+00:00
12 梅澤幹太(チームブリヂストンサイクリング)+00:07

DNF 河野翔輝、山下虎ノ亮、矢萩悠也、木綿崚介

なお、落車したメンバーは医療機関にてすぐに処置、手当を受けた。
骨折等重い外傷もみられなかったが、大事をとって翌日のロードレースのエントリーを取りやめている。

選手コメント

山本哲央

「勝ちにいくレースをしようということで、スタートから前で展開していくプランでしたが、(落車により)矢萩、そして河野を欠いた中で他チームの攻撃を凌ぐ展開になってしまい、厳しい時間が続きました。
(2回目のレースストップの後)チームが3人になってからは人数的に不利な状況なので他チームがやり合っている隙を突いて動こうと残ったメンバーで話し合いました。結果的に後手を踏むレースをしてしまいしたが、最低限の結果は残せたかと思います」

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Text :Ryo Kodama
Photo :Satoru Kato

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