【全日本自転車競技選手権大会 ロードレース エリート】160kmの難レースで2名が完走
6月21日から22日にかけて全日本自転車競技選手権大会ロードレースが開催された。
22日に行われた男子エリートカテゴリーに河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、矢萩悠也が参加。
出走122名に対して34名が完走と厳しいレースの中で河野、山本、岡本が終盤まで耐え凌いだ。結果的に山本が22位、河野が34位で完走を遂げている。
第93回 全日本自転車競技選手権大会ロードレース
日程: 6月22日(日)
開催場所: 静岡県伊豆市 日本サイクルスポーツセンター(8.0km /周)8.0km×20周=160.0km
出場選手: 河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、矢萩悠也
リザルト: https://jcf.or.jp/download/communique17/?wpdmdl=80287&refresh=68588cd7807091750633687
日本一を懸けた5時間の激闘 男子エリートでの成果と手応え
日本一決定戦は2日目を迎え、この日は男子エリートカテゴリーのレースが開催された。総距離160kmとカテゴリー中最長距離のレースであり、約5時間を要する長丁場となる。登り主体のコース特性もあって日本で最も過酷なロードレースと言っても過言ではない。
心技体の全てを備えたレーサーに全日本チャンピオンの称号が与えられるこのレースに河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、矢萩悠也の4名が挑んだ。
レーススタート後は数名が逃げの展開を作り、見送った集団は比較的おとなしいペースで走行。チームブリヂストンサイクリングは集団内で位置取りながら戦局を見つめる。
途中、矢萩が遅れをとって3名での戦いとなったが、残る選手たちは次の展開に備えて補給をとりながら周回を消化した。
レースは残り半分を過ぎると集団もやや慌ただしくなる。
さらに展開を作りたいチームが動き出し、ペースアップする場面が増す。苦しい場面が増え始めると、河野、岡本が集団後方に。
残り4周回となり、全ての逃げ選手が集団に吸収されると本格的な優勝争いが発生。結果的にチームはこの展開に加わることができなかったが、各々が遅れた小集団で残る周回をこなす。
最終周回へは先頭から約6分遅れて山本、さらに遅れて河野も後に続くと完走が濃厚に。
最後まで多くの声援とサポートを受けた山本が22位でフィニッシュ。河野も34位で長い戦いを終えた。
非常にタフなエリートレースで2名の完走者を出したチームブリヂストンサイクリング。レース展開やチームの状況は違えど前年から比較しても良いリザルトを残すことができた。
アンダー23カテゴリーでも一桁台の順位を残し、チームはシーズン前半の集大成を良い形で締めくくることに成功した。
新体制となった今シーズンだが、チームの特色が活かせるレースでは表彰台の確保も安定しており、いい流れが続いている。引き続き一緒に歩んでくださるファンやサポーターの皆さんの力を借りながら結果で応えていきたい。
【リザルト】
1 小林 海 JCL TEAM UKYO 4:47:02
2 山本 元喜 KINAN Racing Team +00:25
22 山本哲央 チームブリヂストンサイクリング +09:14
34 河野翔輝 チームブリヂストンサイクリング +14:28
DNF 岡本勝哉、矢萩悠也
選手コメント
山本哲央
「今シーズンもトラックレースだけでなくロードレースにも注力してきた中で、過酷な全日本選手権でどれだけやれるのか試す気持ちで臨みました。
中盤までイージーな展開でしたけど、後半にかけて有力な選手たちが動き出したタイミングでもっとついていけてたらなと。自分の状態は悪くなく、途中まではもしかしたら上位を狙えるかと思ったのですが…そう甘くは無いですね。
心が折れそうになる中で最後まで走りきれたのはみなさんの応援あってのことだと振り返って思うので、最後まで大きな声援を頂けたことに感謝しています」
Text :Ryo Kodama
Photo :Satoru Kato , Ryo Kodama
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