【UCIチャンピオンズリーグRd2】橋本が両種目ともに善戦、ポイント首位をキープ

【UCIチャンピオンズリーグRd2】橋本が両種目ともに善戦、ポイント首位をキープ


photo from Eiya HASHIMOTO

招待選手のみが出場するトラックの世界ショーレース、UCIトラック・チャンピオンズリーグ (TCL)。このラウンド2が10月28日にドイツ・ベルリンで開催され、チームブリヂストンサイクリングの橋本英也がエリミネーション2位、スクラッチ5位を獲得しました。橋本はエンデュランス部門のポイント首位も保っています。

このUCI TCLへ参戦中の橋本より届いたレポートをお届けします。


photo from Eiya HASHIMOTO


名称:2023 UCIトラックチャンピオンズリーグ・ラウンド2 ベルリン
開催日:2023年10月28日(土)
開催地:ドイツ・ベルリン
参加選手:橋本英也
レース詳細:https://www.ucitrackchampionsleague.com/

UCI TCL Rd2、スクラッチ序盤は全体が橋本マーク、集団前方で逃げを追い5位に

全20周回という短い距離のTCLのスクラッチ。前ラウンドで勝利している橋本は、序盤から周りに完全にマークされ、序盤から逃げを警戒する牽制気味。前半は後方に追いやられていた橋本ですが、中盤となる頃には橋本も前方に位置取り、チャンスをうかがいます。

残り5周、2名の選手が逃げを決めます。2人の先頭交代の中からD.ビビック選手(カナダ)が抜け出します。

それを合図にしたかのように後方集団も一気に加速。この集団の前方にいた橋本は、3位スプリントで前方に。先頭交代の中でビビック選手が首位に、後方集団に橋本、3位争いのスプリントで2番手、4位を獲得しました。しかしポイント首位をビビック選手に譲ることになります。

*リザルト 2023/10/28 UCIトラック チャンピオンズリーグ Rd.2 スクラッチ
1 D. BIBIC (カナダ) 20pts
2 M. SHUMIDBAUER (オーストリア)17pts
3 T. HANSEN (デンマーク) 15pts
5 橋本英也 (日本/チームブリヂストンサイクリング) 11pts

粘り強さと勝負強さを見せた得意のエリミ

その後に行われたエリミネーション。橋本は序盤こそ後方に追いやられがちになりますが、中盤から前方に上がり、そこから集団前方での位置どりで展開。

18人中の半数がエリミネート(除外)され、それでも時に先頭を引きながら安定した場所で展開する橋本。残り5選手、橋本は後方に落ちる気配もありません。

残り3選手となったその瞬間、J.へスター選手(ベルギー)が1人飛び出します。これを追っているもう1名の選手を橋本は遅れながらも最後追い抜き2位を確定。しかし大きく離れたへスター選手のとの差は詰められるものではなく、2位でフィニッシュ。しかしポイント合計では首位を取り戻します。

*リザルト 2023/10/28 UCIトラック チャンピオンズリーグ Rd.2 エリミネーション
1 J. HESTERS (ベルギー) 20pts
2 橋本英也 (日本/チームブリヂストンサイクリング) 17pts
3 W. TIDBALL (イギリス) 15pts

レース後橋本ショートインタビュー

ーースクラッチ、序盤からはどういう走りで?

前回に優勝していたので、今回は逃げができるような状況ではなく。そこでグループにいて逃げは行かし、そこからできるだけ上の順位をとるという作戦で走りました。結果、グループの中では3位で5位、あと少しで4位になれたので、ちょっと惜しかったです。

ーー中盤の逃げができた時は、しまった、という印象?

総合2位選手とポイント差があるので僕は追わなくても大丈夫だったので、順位を変に落とさないことが一番重要でした。そこを生かして最後のフィニッシュに向けて走りました。

ーー最後のスプリントは?

最後は閉じ込められてしまうとイヤなので、前で踏んでいきました。最後に前に出るタイミングがうまくあって良かったです、前で踏んだからこその集団の中での3位だと思います。最善の走りができました。

ーーその後のエリミネーションでも2位を獲得

良かったです。僕の予想より良くてありがたいですね。脚を使わず終わるのが一番嫌だったので、脚を使ってでも先頭にいて、積極的に走ったっていうのが良かったです。

ーー残り3名の時点から逃げられてしまった

最後はブロックされてしまいました。チャンピオンジャージを着ていますから、しょうがないなっていう動きでした。それでもひとつ
でも上の順位を取りたくて、諦めずに最後まで粘って走れました。

パリのラウンドで首位で走れるのはできるのはすごく嬉しいです。実際にオリンピックで走るベロドロームなので、良いウォーミングアップになると思います。

オリンピックに向けてイメージした走りをしてリーダージャージをしっかり守ります。


ポイントランキングでは、僅差の3ポイントではありますが、首位につけている橋本。次週は来年のパリ2024オリンピックが開催されるベロドローム、サン・カンタン・アン・イブリンでの開催です。

まさにパリ2024オリンピックに向けたイメージ戦、橋本はここでも勝利を目指し走ります。
引き続き橋本へ、チームブリヂストンサイクリングへの応援を、よろしくお願いいたします。

*ポイントランキング/ラウンド2後
1 橋本英也 (日本/チームブリヂストンサイクリング) 59pts
2 D. BIBIC (カナダ) 56pts
3 W. TIDBALL (イギリス) 44pts

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