【ロードレースのサングラスはどう選ぶ?】確かな技術とデザイン性 オークリー/ルックスオティカジャパン株式会社

機能とファッション性を兼ね備えた、レース時の「顔」となるオークリーのサングラス。晴れの日も雨の日も視界を良好に保ち、見た目もカッコ良く気分の上がる選手の必需品です。

今回は、オークリースポーツマーケティング部に所属し、マウンテンバイク・ダウンヒルの選手でもある永田隼也(ながた じゅんや)さんにオークリーのアイウェアについて、そしてロードレースのサングラス選びのポイントを伺いました。

<写真:オークリースポーツマーケティング部 永田隼也さん>

ツール優勝で広まったオークリーのサングラス

ーーオークリーさんはどのように始まったブランドなのですか?

ジム・ジャナードによってモトクロス・BMXのハンドグリップメーカーとして創設されました。その後、ゴーグルの開発を経て、80年代にサングラスを主力商品としてアイウェア業界に参入した経緯があります。

ーーオークリーさんのサングラスは機能性の高さとデザインを両立された、レースでも一際目立つアイテムだと思うのですが、元々ロードレースでも使用されていたのですか?

1984年にオークリーがスポーツ用のサングラスと言う新しいジャンルを開拓するまでは、アスリートもファッション用のサングラスをかけているのが主流だったんです。そんな中、オークリー誕生の地・アメリカ出身のグレッグ・レモンがアメリカ人として初めてツール・ド・フランスで総合優勝した時にオークリーのサングラスを着用し一気に有名になりました。

ーー今ではレースや練習に欠かせないサングラスですが、そうした経緯があったのですね。ロードレースで選ばれる理由はどこにあったのでしょうか。

汗や水分を吸着する「アンオブタニウム (Unobutanium)」というオークリーの特殊素材がノーズパットとイヤーソックに使われているのですが、汗をかくほどに吸着し、かけていることすら忘れてしまう程。ロードレースは競技時間が長いので、長時間かけていても汗によってズレるストレスがないことが絶対条件だと思いますが、この特殊素材によって快適なライドを後押しします。

また、カーブが強いレンズだとどうしても目元や動きによって歪んでしまい、自転車を降りて外した時に疲労感を感じるということも多いのですが、オークリーのレンズは極限までゆがみを無くしているので長時間かけても目の疲労を取り、コンディションのケアになっている点も選んでいただけるポイントだと思います。

ーー長時間のライドだからこそ実感できる強みですね。オークリーさんはレンズやフレームの種類が豊富ですが、サングラス選びはどのように行うのが良いですか?

レンズに関しては、目の色や感覚の部分が大きいので、本人がかけたときの印象で好みが分かれるところだと思います。

どんなレンズでも乗り始めてからしばらく経つと慣れてくる部分はあるのですが、サングラスをかけると見え方が変わるのが嫌ということであればローライト(Prizm Low Light)という薄めのレンズがおすすめです。

このレンズは、クリアにピンクがかったような、裸眼で見るよりも若干鮮やかな見え方をします。サングラスをかける習慣がない方は、まずは明るいレンズを使って慣れていってから暗めのレンズを使ってもらうのも良いかもしれません。

<写真:永田さん(左)、沢田選手(右)>

ーー選手にサングラスの選び方を伺うと、「天候」と言う答えが一番に返ってきたのですが、天候によっても選び方は変わってきますか?

そうですね。レンズに関しては晴れの時はプリズムロード(Prizm Road)やプリズムロードジェイド(Prizm Road Jade)、プリズムブラック(Prizm Black)などの暗めのレンズ、雨が予想される時や曇りの時は一番明るいローライトが間違いないですね。日差しが出てもレンズのUVカットで眩しいのは抑えられます。

フレームに関しては、晴れの時は汗抜けが良くより軽いフォームレスのモデルがおすすめですし、雨の時はSutro(スートロ)などのフラットなものよりもKato(ケイト)のエンコーダモデルなどレンズカーブがきつい3Dシェイプの方が水流れが良いです。

<写真:ツアー・オブ・ジャパン相模原ステージの山本選手>

ーーTOJの相模原ステージなどは雨が強かったので山本選手のケイトのチョイスは正解ですね。ツール・ド・北海道のDay1のような、晴天でトンネルの多いコースを走るような場合はどうでしょうか?

トンネルで見えないのは危険ですし、見えないストレスもあると思います。なので暗いところでも明るく見せてくれる、且つ晴天の眩しさを抑えてくれるPrizm Trail Torch(プリズムトレイルトーチ)と言うレンズはマルチに使えておすすめです。

実際にかけてみて、お気に入りを見つけて

ーー天候だけではなくコースのレイアウトによってもチョイスが変わる部分もあるのですね。フレームに関しては、好みが分かれるところだと思うのですが自分の好みの一本を見つけるにはどうすれば良いのでしょうか?

やっぱり、実際にかけてもらうのが一番しっくりくると思いますし、オークリーのサングラスの良さがわかってもらえると思います。ECサイトでは、「バーチャルミラー」という、バーチャルでアイウェアを試着できる機能もあるので、お店に行く前にバーチャル試着で雰囲気のイメージを持っておいてもらって、お店で実際にかけてみて選んでもらえるのがベストかなと思います。

ーーフレームは選手のサングラスを見ていてもそれぞれ好みはありそうですね。

そうですね、それぞれにシェイプにもこだわりはあると思いますね。例えば、橋本選手はEncoder(エンコーダー)のレンズをよく使っているので頬が干渉しないものがお好きですし、

<橋本選手着用のモデル:Encoder(エンコーダー)

今村選手は上だけのフレームのサングラスをよくかけているので、下のフレームがあまり好きではないのかなと思います。あとは、コンタクトレンズを着用していることもあってかレンズが大きめのKato(ケイト)Sutro Lite Sweep(スートロライトスウィープ)いったモデルが好きということも本人から聞いたことがありますね。

<今村選手の着用モデル:Sutro Lite Sweep(スートロライトスイープ)

ーー目が悪い方のサングラス選びはどうすればよいのですか?

今村選手のように風の巻き込みが少ないケイトのような3Dのシェイプのレンズを選んでいただくか、もしくは度付きレンズのアイウェアもあります。度数の幅はそこまで大きくないのでまずは検眼してもらう必要があるのですが、度付きに対応しているモデルもあるのでチェックしてもらいたいですね。

サングラスは、目のコンディショニングとし習慣づけることが大事

ーー度付きのサングラスがあるのは嬉しいですね。サングラスをかけるタイミングとしては、レース直前になるのでしょうか。

レースの時はもちろん、少し自転車に乗る時も、移動の際でも目は紫外線を浴びて疲労が溜まっています。なので、目を紫外線による疲労から守り、体のコンディションのケアにもなるので少しの移動の際も極力サングラスはかけた方が良いです。

あとは、レース観戦でも長時間アスファルトの照り返しも含めてかなりの量の紫外線を浴びているのでサングラスをかけて目のケアとして使って欲しいですね。

サングラスをかけてケアしていくということは長い目で見ればすごく重要だと思います。オーストラリアのような紫外線の強い国では子供の時からかけることが習慣づいていますが、日本はその点は遅れていてサングラスをかけているのはスポーツ選手か柄が悪いか、というイメージを持たれがちですが...。(笑)目のケアとしてかける習慣をつけて欲しいですね。

ーー観戦時に疲労感が残るのはこのためだったのですね。レース観戦や普段使いにおすすめのラインはありますか?

ライフスタイル用のモデルも沢山ありますし、スポーツ用を普段使いにかけるのも最近の流行りですね。チームブリヂストンサイクリングの選手も多くかけているSutro(スートロ)Sutro Lite Sweep(スートロライトスイープ)は、元々はライフスタイル寄りのモデルだったのですが、海外のステージレースで使い始められてサイクリング方向に使われていくことが増えたのでよりサイクリング向けのモデルとして進化したという背景があります。

Latch(ラッチ)Frogskins(フロッグスキン)などライフスタイルのモデルも毎シーズン出ているので色々とかけてみて欲しいです。毎シーズンカラーリングも組み合わせも色々と出てくるので、その点も楽しみにしてもらえると嬉しいです。

ーー最後にサングラスのお手入れ方法について教えてください。

汗が残っていると少しずつ劣化してしまうので、水洗いして脱脂させてあげるのが長持ちさせる秘訣です。メガネ用のクリーナーなどで拭くのも良いですね。

洗いすぎるとUVカットが取れてしまうのでは?と心配される方もいらっしゃるのですが、オークリーのサングラスのUVカットはコーティングではなく、レンズの素材自体にUVカットの効果があるため、問題はないです。

汗をかいた日や海沿いを走ったりした時は気になってくると思うので、汚れが気になったら洗うということは習慣づけてほしいですね。

ーー長く使い続けるためにはケアも大切ですね。永田さん、ありがとうございました!

<取材後記>

インタビュー後に、オークリー原宿店に伺ってみました。アイウェアの種類が豊富で、わくわくする店内。

レンズやフレームを全て自分でカスタマイズして世界で一本のサングラスも作れるサービスもあるそう。ぜひ実際にかけてみて、お気に入りを見つけてくださいね!

▼Oakley(オークリー)

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Interview&Text: Lynn Watanabe

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