UCI国際レースでBSが存在感を見せた【三菱地所おおいたいこいの道クリテリウム・三菱地所おおいたアーバンクラシック詳報】


皆さんこんにちは。10月に入り今年も残すところ3ヶ月。10月初週の1日、2日には大分県大分市の市街地でUCI国際レースとなる、おおいたいこいの道クリテリウム、おおいたアーバンクラシックが行われました。

クリテリウムでは山本哲央選手が3位、2日目のロードレースでは河野翔輝選手が4人の先頭集団で終盤まで逃げ続け積極的な走りを見せ、参加選手が少ないながらもチームの強さを示すことが出来たレースとなりました。

2日間のレースを宮崎監督、選手のコメントと共に振り返ります。

三菱地所おおいたいこいの道クリテリウム

日時:10月1日(土)12:40~14:00

開催地: 大分市金池南一丁目5番1号地先 大分いこいの道周辺

大分いこいの道周辺特設コース(1.0㎞ × 40Laps = 40.0㎞)

出場選手: 徳田優、山本哲央、河野翔輝、沢田時

LIVE配信:【LIVE配信】J:COM presents OITAサイクルフェス!!!2022 三菱地所 おおいたいこいの道クリテリウム

OITAサイクルフェス公式サイト:https://www.oita-cyclefes.com/

三菱地所おおいたアーバンクラシック

日時: 10月2日(日)9:00~13:20

開催地: 大分市大字横尾1351番地 大分スポーツ公園

大分スポーツ公園周辺特設コース(11.6㎞ × 13Laps = 150.8㎞)

出場選手: 徳田優、山本哲央、河野翔輝、沢田時

LIVE配信:【LIVE】10/2 三菱地所おおいたアーバンクラシック  J:COM presents OITAサイクルフェス2022

三菱地所おおいたいこいの道クリテリウム

JR大分駅の目の前で行われたおおいたいこいの道クリテリウム。コーナーが多く、テクニカルな1周1kmを40周回、総距離40kmのコース。チームブリヂストンサイクリングは4人という少ない人数ながらもゴールスプリントまで人数を残し、山本選手から河野選手を発射しスプリントで勝負するというプランでレースに臨みました。

序盤からアタック合戦が続き集団は落ち着かず、ハイスピードでレースが展開されます。キナンレーシングチームが積極的な攻撃を続け、残り10周のところで山本大喜選手(キナンレーシングチーム)が単独で先行、メイン集団とのタイムギャップを20秒ほどまで引き離します。最終周回に入っても10秒の差を維持して逃げ続けますが、落車のトラブルがあり集団のゴールスプリントに。

河野選手が埋もれてしまい連携が取れずでしたが、山本哲央選手が単騎でスプリントし3位に食い込みました。

山本哲央選手「3位という結果は悔しいです。序盤から前々でということは意識して走っていて、スプリントは河野で勝負でしたが最後の位置取りではぐれてしまい、そこから前へ行こうと思いましたが沢田選手、小野寺選手に及ばず3位でした。」

宮崎監督「今回は少ない人数でレースに臨み、しっかりとプランを組んで臨みましたがうまく行かず、本来やりたかったことは出来なかった。レース後には選手と個々に話して今回の経験を次に繋げられるように意見を出し合いました。

ただ、チームがバラバラになってしまった展開から哲央(山本)が3位に入ったことは評価されるべきですし、単騎で走れるのは哲央の強いところ。安定して良い順位に入ってくれることは評価していますが、優勝も期待したいです。」

<リザルト>

3位 山本哲央

17位 河野翔輝

23位 沢田時

徳田優(DNF)

三菱地所おおいたアーバンクラシック

2日目のロードレースはコースレイアウト的にも常にハイペースで進み、集団の中にいても休めず、後ろにいればいるほど体力を消耗することが予想されました。チームとしては人数が少ないこともあり、レースを自分達で動かすような無理な動きはせずに集団前方で常に展開して場合によっては逃げに乗りながらとにかく前で動くということ、さらには最終局面での動き方など色々な場合の動き方などをチーム内で共有してスタートラインに立ちました。

レースは予想通り最初からハイペースで進み、宇都宮ブリッツェンの阿部選手が単独先行しているところに河野選手がブリッヂして合流し、4名の逃げグループが形成。

メイン集団はそれを容認し、しばらくこの4名が後続に2分程度の差をつけてレースが進む。8周回目でメイン集団はマトリックスパワータグの牽引で一気にペースを上げ、タイム差は9秒まで詰まったところで、TeamUKYOの宇賀選手だけが逃げグループに入ると再度集団とのタイム差は拡大。

河野選手もしっかりとローテーションに加わって逃げ続けますが、やはりロードをメインに取り組んでいるチームとの技術や体力の差はあり、徐々に消耗しラスト2周の手前でドロップアウトしてしまいます。

最終盤でメイン集団はペースアップを図るも結局、逃げをキャッチすることはできず、そのまま宇賀選手(TeamUKYO)が優勝、メイン集団内で走っていた山本、沢田選手はアタックが頻発しペースの上がり下がりの激しい展開で消耗し、集団から少し遅れ山本選手が16位、沢田選手が19位でフィニッシュ。

終始積極的に走り続けた河野選手は30位でゴール。

<リザルト>

16位 山本哲央

19位 沢田時

30位 河野翔輝

徳田優(DNF)

河野翔輝選手「今日は最初から150km独走してやろうという気概でレースに臨みました。割と序盤で逃げが決まって、行けるかなと思いましたが体がついてこなくて、右京の宇賀選手のアタックについていけず最後の登りで遅れてしまいました。

補給やチームカーの使い方などをもう少し上手に出来ていればもう少し展開は変わったのかなとも思います。レース内容は悪くなかったと思いますが、勝たなくては意味がないので今回の反省を次に繋げたいと思います。

次のレースはかすみがうらで、自分たちにも勝つチャンスはあると思うのでコンディションを落とさずに臨みたいと思います。」

宮崎監督コメント「今回のレース、河野にとっては優勝のチャンスもあったと思います。スタート前は優勝候補ではないし、勝つ可能性も高くはなかったが、実際は勝てるチャンスは確実にありました。現役大学生として加入した1年半前は、ロードレースの経験も乏しく、完走すらままならなかったことを考えると素晴らしい成長であることは間違いないです。

少ないメンバーで挑んだレースではありましたが、初日の山本3位、2日目の河野の走りと、チームの存在感を示せたレースになったのではないかと思います。」

ちなみにチームブリヂストンの中で河野選手、山本選手、松田選手は同級生ですが、輪界では選手引退後も同級生同士がそれぞれのフィールドで活躍していることが多いです。

今回のレースでは宮崎監督の同級生が3人も監督として勢揃い!左からキナンレーシングチーム綾部監督、愛三工業レーシングチーム西谷監督、宇都宮ブリッツエン清水監督、そして宮崎監督です。レース中の同級生ならではの監督間のコミュニケーションも気になるところですね。

今回のレースは少ない人数での参戦ながらも山本哲央選手が1日目のクリテリウムで3位、2日目のロードレースでは河野選手が積極的な走りで終盤まで逃げ続け、チームとしての存在感をしっかりと示すことのできた大会となりました。沿道から、そしてLIVE配信から沢山の応援をありがとうございました!引き続き、チーム・選手の応援をよろしくお願いいたします。

チームの動きや選手の様子なども紹介していますので、インスタグラムの投稿やストーリーズも合わせてチェックしていただけると幸いです。

▼Instagram

【公式】ANCHOR (@anchor_bridgestone) • Instagram photos and videos

Text: Lynn Watanabe Photo: Satoru Kato



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