#いよいよ始まるパリ2024オリンピックに向けての戦い!

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今週末には2年ぶりの開催となるジャパントラックカップが開催されますが、2022年7月4日に次回のパリ2024オリンピックの自転車競技における出場枠の分配方法が公開されました。

そこでオリンピックでメダル獲得を目指すチームブリヂストンサイクリングがまずオリンピックに出場するために求められているものを整理しましょう。

まず最初に下記の項目に当てはまっていることが前提になります。

・オリンピック憲章、競技ルールを遵守する者
・国内自転車競技連盟より発行されたUCIライセンスを保持している者(日本の場合はJCF)
・出場する種目においてUCIポイントを10ポイント以上保持している者
・2006年12月31日生まれ以前の者(2024年に18歳以上に達する者)

上記を満たした上で、パリ2024オリンピックの出場枠は各種目ごとに国別で算出される「UCIトラックオリンピックランキング2022−2024」で上位に入る必要がある。このランキングは下記の3種類の大会で選手の成績を基準に算出されます。

①パリ2024オリンピック開催直近の『大陸選手権』2大会での順位

つまり日本の場合はアジア選手権大会が対象となるが、今のところ対象は2023年と2024年に開催される大会ということになる。

②2023年UCIトラックネーションズカップ におけるベスト順位2つ

ネイションズカップは現在開催地を変えて1シーズンに3大会開催されており、その中で上位2大会の結果が対象となる

③2024年UCIトラックネーションズカップ におけるベスト順位2つ

上記同様、2024年のネイションズカップの上位2大会の結果

④2023世界選手権トラック(エリート)での順位

前回の東京オリンピックでは2シーズン分の世界選手権の結果が反映されたが、パリオリンピックでは2023年大会のみとなる。

上記の大会結果でそれぞれの国の最上位選手1名(1チーム)のUCIポイントを元に算出されるが、大会ごとに下記のような係数があり、世界選手権はポイントも係数も大きいので2023年の世界選手権の結果は他の大会の約2倍近いポイントが獲得できることになる。

UCIポイント(個人種目)

世界選手権 1位:1,000/2位:900/3位:800

ネイションズカップ  1位:800/2位:720/3位:640

大陸選手権大会 1位:600/2位:540/3位:480

ポイント係数

大陸選手権:0.75倍

ネイションズカップ:0.75倍

世界選手権:1.5倍

そして①〜④の大会で獲得したUCIポイントにそれぞれの係数を反映させて合計したものがオリンピックランキングとなる。

そして各種目の各国が獲得できる最大出場枠数は男女ともに下記の通り。

スプリント・ケイリン:2名
オムニアム:1名
マディソン:1チーム(2名)
チームスプリント:1チーム(3名)
チームパシュート:1チーム(4名)

さらにチームブリヂストンが目指す種目について整理していこう。

スプリント・ケイリン

まずは新山選手、太田選手が目指すスプリントとケイリン

・最大出場人数枠はそれぞれ30名
・チームスプリントで出場枠を持っている国(8チーム)はスプリント・ケイリン共に2枠獲得できる
・チームスプリントで出場枠を持っていない国でスプリント・ケイリンそれぞれのランキング上位7位が1枠獲得できる
その場合、もう一つの種目の出場枠も1枠獲得できる(スプリントの場合はケイリン、ケイリンの場合はスプリント)

つまり、日本がチームスプリントで出場枠を獲得できない場合はスプリント・ケイリンどちらかのランキングで7位以内に入らなければならない。

ただし、7位以内に同じ国がいる場合や、チームスプリントで出場枠を獲得している場合は7位以下にまで枠が繰り下がってくる。

チームパシュート

チームブリヂストンの多くの選手が目指しているのが中距離種目のチームパシュート
東京大会では8チームだったが、パリ2024オリンピックでは10チームと2チーム追加となった。先ほど説明した対象大会でオリンピックランキング10位までに入ることで出場が可能となる。

マディソン

先日のネイションズカップで窪木・今村ペアが2位に入ったマディソン
残念ながら今年の成績はランキングには反映されないが、かなり期待の持てる種目

・最大出場枠は15チーム(30名)
・チームパシュートで出場枠を持っている国(10チーム)は1枠獲得できる
・チームパシュートで出場枠を持っていない国でランキング上位5位が1枠獲得できる

オムニアム

東京2020オリンピックでは橋本英也が出場したオムニアム
パリ2024オリンピックでもチームブリヂストンから誰が出場するのかチーム内での争いも注目の種目

・最大出場枠は22名
・マディソンで出場枠を持っている国(15チーム)は1枠獲得できる
・マディソンで出場枠を持っていない国でランキング上位7位が1枠獲得できる

つまりチームパシュートで出場枠を獲得できれば、マディソンとオムニアムの出場枠も獲得できることとなる。もし、仮にチームパシュートで出場枠を逃してもマディソンで獲得できればオムニアムの出場枠も獲得できるという訳だ。

ただ、実は上記の対象大会に出場するためには、そもそもUCIポイントが最低150ポイント必要で今週末のジャパントラックカップや来週開催されるJICFは国内でUCIポイントが獲得できる貴重な大会。今回チームブリヂストンから出場する山本選手と河野選手はまずはこの150ポイント獲得を目標に2大会への参加となる。

そして2023年のランキング対象の大会は大陸選手権(アジア選手権)1回とネイションズカップ2回、世界選手権の4つ。

2024年までに獲得可能なポイントの約2/3が来年の結果で決まることとなる。すでにパリ2024オリンピックに向けた戦いは始まっています!

みなさまチームブリヂストンへの応援よろしくお願い致します。

『ジャパントラックカップ

1日目(728日・木)】10:00

2日目(729日・金)】10:00

『ジャパントラックカップ

1日目(730日・土)】10:00

2日目(731日・日)】10:00

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