【高体連合宿で6名の選手が高校生選手に直接指導】座学から実践までTEAM BRIDGESTONE Cyclingの練習方法を余すところなく伝授!

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みなさまこんにちは。

各種国内レースがひと段落し、TEAM BRIDGESTONE Cyclingの選手達もほっと一息。と思いきや、来シーズンに向け毎日のトレーニングや広報活動も頑張っています。

今日はその一端、ジュニア選手の育成事業に参加し指導を行ってきたご報告です。

【全国高等学校体育連盟 自転車競技専門部 全国トラック強化合宿】

日 時:12月17日(金)~18日(土)

場 所:京都向日町競輪場

京都府向日市寺戸町西ノ段5

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全国高等学校体育連盟 自転車競技専門部が毎年行っている専門部選抜高校生選手の強化育成事業に初めてTEAM BRIDGESTONE Cyclingより

・脇本雄太選手

・橋本英也選手

・今村駿介選手

・徳田優選手

・兒島直樹選手

・新山響平選手

の6名が参加して参りました。

今年は、全国から選抜された男子46名、女子9名 合計55名の自転車競技部の高校1、2年生が集まり、みっちり練習を重ねる貴重な機会です。

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1日目は座学にて高校生選手の課題に対し丁寧に答える時間でした。

「チームパシュートで先頭交代をした際にうまく後ろにつけない事があります。どうすればよいのでしょうか?」「4人で横並びスタートするチームパシュートの際、いつも後ろにつけずに中切れを起こしてしまいます。そうならない為にはどうすればよいでしょうか?」「1㎞のスタンディングスタートが不得意でタイムが伸びず、スプリントではいつもうまく相手選手を追い抜けません。どうすればよいのでしょうか?」等々。

事前に用意したスライドを見ながら、徳田選手の進行で新山選手、橋本選手、今村選手、兒島選手から翌日のトレーニング内容の説明と、脇本選手がそれぞれの走り方のポイントをアドバイスし、疑問を紐解き、効率の良い動き方を説明しました。

例えば、短距離でのスタンディングスタートについて、ただパワーで踏み込むのでは無く、重心移動をすることにより、スムーズで効率的に力が伝わり推進力が生まれる事、更には骨盤を使い重心移動をする方法等、プロならではの身体の使い方を細やかにお伝えしました。

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ただ、TEAM BRIDGESTONE Cyclingが勝者でいられるのは、トレーニングの積み重ねのみならず、休んでいる間の選手間コミュニケーションもしっかり取れている事だということもお伝えしました。チームパシュートでは走行中は呼吸ができていないこともあり、発する言葉はひと言ふた言です。

その意思疎通を自転車に乗っていない時間で補完しあうことがいかに大切か、呼吸の合わせ方がチーム戦の鍵を握ると言っても過言ではないこと、言語化してお互いの理解に齟齬がないことを確かめることを大切にしているなど、フィジカルだけでない部分の強化も勝利に繋がるポイントだと理解いただけたと思います。

また、脇本選手と橋本選手からはオリンピック東京2020大会での体験談やモチベーションの維持についてお話をさせて頂き、オリンピアンの生の声に高校生選手の皆さんも熱心に耳を傾けて下さいました。

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2日目はいよいよ実走です。朝8時のウォーミングアップの時点で雪がパラつく極寒の屋外バンクでしたが、実際に走りながら昨日の座学で学んだ事を身体に落とし込んでいきました。

まず選手が模範走行をし、高校生選手がそれぞれ所属こそ違いますが、臨時チーム編成をし、周回練習での先頭交代練習、スタンディングスタートのポイント練習等を繰り返しました。

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実際にチームパシュートは橋本選手、今村選手、兒島選手、徳田選手が実走、短距離選手向けメニューは新山選手が実走し、脇本選手が高校生選手の皆さんに実況しながら説明をしていきました。ポイントを的確にわかりやすく説明し、現役選手の走りを実際自分の目で見てもらい、自分で走り、選手の口からフィードバックを直接伝えることで、ジュニア選手にもダイレクトに言葉が届き、目指す大会や理想の走りに近づく為のお手伝いができたと思います。

回数を重ねていくうちに、高校生選手の皆さんの走りも、選手から直接指導された事を意識し走行している姿が見てとれました。

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練習会合間にも、みんなの前では質問できなかったシャイな生徒さん達に「どんどん質問していいよ!」と選手達自ら声をかけ、生徒さんが駆け寄り様々な質問を受け、笑いを交えながら真摯に応えるシーンがありましたが、普段インタビューを受け慣れている選手自身でさえも、相手に伝え教えることの難しさや、言葉のチョイスを考えるきっかけになり、今後の人間力の向上にも繋がったのではないかと思います。

また、選手達の中には毎日のナショナルチームのトレーニングメニューが与えられている者や翌日に自身のスケジュールを抱えている者もいました。しかし、それぞれが自身でタイムマネジメントをしながら合宿参加を快く引き受けてくれた選手には感謝しています。

今回残念ながら参加できなかった選手は海外レースから帰国し隔離期間中だったり、ナショナルチームに入る為のセレクションに参加していたりと精力的に活動をしている中で、参加できる選手総出での合宿参加でした。

高体連さんと選手達の直接指導や交流は、TEAM BRIDGESTONE Cyclingにとっても有意義な時間で、自転車競技の普及、ジュニア選手の育成、トッププロ集団TEAM BRIDGESTONE Cyclingを知ってもらう良い機会にもなりました。

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これを機会に来年再来年と交流を続け、近い未来、TEAM BRIDGESTONE Cyclingで活躍してくれる選手が現れることを期待します。

Text:Yuki YOSHIMURA Photo:TEAM BRIDGESTONE Cycling

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