確かな戦略とチームプレーで沢田がJプロツアー勝利【Jプロツアー おおいたいこいの道クリテリウム】

レース名:第7回 JBCF おおいたいこいの道クリテリウム
開催日:2020年10月3日(土)
開催地:大分県・大分いこいの道周辺 特設コース
距離:1km× 45周=45.0km
TEAM BRIDGESTONE Cycling 参加選手:
石橋学、今村駿介、黒枝士揮、沢田桂太郎、橋本英也、近谷涼、徳田優、孫崎大樹

2020年10月3日(土)、大分県大分市内にて行われた、《おおいた いこいの道クリテリウム》にて、TEAM BRIDGESTONE Cyclingの沢田桂太郎が優勝しました。チームが立てた作戦を、ブリヂストン選手たちそれぞれが要所で確かに実行、最後の仕事を担った沢田は、その剛脚でゴールスプリントを制しました。

(photo: S. Kato、K.Takizawa、Team Camera)



大分県大分市は2006年より、自転車に優しい街であることを宣言し続けてきています。『矢羽』のあるサイクリングルートの整備やシェアサイクルの充実がその表れ、大分市内で開催される2日間のレースイベント『おおいたサイクルフェス』もその一環です。

ここ最近は国内でも有数のUCIレースとして、上を目指すロード選手たちにとって大事な大会として機能してきました。



(中央:黒枝、右:黒枝の実弟である咲哉選手{シマノレーシング})


その大分市の自転車文化で育ったのが、チームブリヂストン選手の黒枝士揮、そしてロード監督である六峰亘の2名です。

今シーズンの世界的なレース縮小傾向により、UCI公認ではなくなったこの大分での2連戦ですが、チームブリヂストンのロード班にとっては思い入れのあるレース。黒枝と六峰監督のホームタウンで、地元を喜ばせたいものです。



初日の開催となった《おおいた いこいの道クリテリウム》は、JR大分駅前から南に走る道路をコースとして使用します。平地で縦長の1kmコースにはコーナーが5つ、勝負所も限られます。短い距離で速いペースのレースとなるクリテリウムは、集団内での位置どりや仕掛けのタイミングなど、脚の強さだけではなく緻密な戦略が必要となります。



(沢田、近谷、今村、黒枝)


結果から言えばブリヂストンは、戦略とそれを確かに実行できた選手たちのチームワークによる勝利という形になりました。チームキャプテンの近谷は、レース後にこう言います。

「今日はそれぞれ全員に役目が与えられていて、中盤に位置取りをする選手、後半に前に出る選手、最後にもがく(スプリントする)選手というのが決まっていました。それに勝つならここだ、と決めていて、1週間前から大分入りしていました。その気持ちがレースにも現れていて、みんないつも以上に気合が入っていました」(近谷)



(黒枝、孫崎、沢田、近谷)


想定走行時間は1時間ほど、全45周のクリテリウムは、序盤に逃げを決めた2名の選手を集団が後ろから追う展開に。

その位置どりを担ったのが黒枝でした。スプリンターである黒枝は今日、故郷での勝利を担うかと目されていましたが、



(黒枝、近谷、橋本)


「今日はコンディションがあまりよくなく、作戦としては沢田で行くことになっていました。自分は位置どりが得意なので、中盤にそれを担当しました」(黒枝)

作戦通り、レースを通して常に先頭付近で存在感を示し続けた黒枝。そのために名前を何度もアナウンスされ、結果、地元の期待に応える形となりました。



(橋本、沢田、孫崎、黒枝)


そしてレースが動いたのは終盤、残り5周。速度を上げた集団は前の2名を吸収し、最終段階のゴールスプリントに向け動きます。好位置を確保すべく立ち回り、アタックのタイミングをはかる選手たち。

そして残り2周の後半ストレート、ラスト1周を告げる打鐘(ジャン)を合図にしたかのように、近谷が一気に先頭に抜け出ます。



(孫崎、近谷)


「僕はこの最終段階での引き上げを担当していて。直線で踏む出力は、トラックをやっていて得意なので」(近谷)

近谷の後ろには孫崎がピタリと備え、一番の勝負どころと目された最終周回・第1ヘアピンコーナーを終えると、孫崎は集団のトップに出ました。最終ホームストレートからゴールへ向かうこの走りは、さらに後ろに続いた、沢田のためのものでした。



(孫崎)


「近谷さんに先頭に持っていってもらって、最終のバックストレートは1人でも充分に先頭固定できると思いました。あの第1コーナーで自分が先頭にでて、沢田を後ろにつける。そのプラン通りにいけば、勝てる脚を沢田は持っているので」(孫崎)

最終周回、自身も優秀なスプリンターである孫崎の速度についてきたのは沢田を含む4名。沢田は最終コーナーで勝負に出ます。最後3名でのゴールスプリント、先行選手を抜き去って優勝を手にしました。チームブリヂストンのロード班にとっては2020シーズン初の勝利、沢田にとってもJプロツアー初勝利となりました。



(沢田、孫崎)


「今日は僕がエーススプリンターの役目でした」と沢田。「士揮さんも調子が悪い中、ずっと前をガンガン引いてくれて。近谷先輩の引き上げ、孫崎さんも一流の位置取りをしてくれて、ほんとにみんなの力で勝てたという感じです。他のメンバーもしっかり仕事をしてくれて、すごくいい位置、ここなら絶対負けない位置からモガかせてもらえて、しっかり勝てました。ありがとうございました」(沢田)



(孫崎、沢田)



(沢田)


戦略が大きくものをいうクリテリウムで、六峰監督が描いた確かな作戦を、選手たちが確かに実行し、沢田に勝利を与えたチームブリヂストン。選手全てが「チームの力」と口にしました。それは明日に備えて主力を任せてた選手たちも同じです。

この大分2連戦で、まずは勝利をつかんだブリヂストン。明日のロードレースもチームが得意とするレイアウト。気合の入るこの連戦で、嬉しい報告をみなさまにできると信じています。チーム力で勝利を掴む、TEAM BRIDGSTONE Cyclingに引き続き、熱いご声援をよろしくお願いいたします。



(石橋、徳田、近谷、孫崎、沢田、今村、黒枝、橋本、六峰監督、早川メカ)


【リザルト】2020/10/3  第7回 JBCF おおいたいこいの道クリテリウム

1 沢田桂太郎(TEAM BRIDGESTONE Cycling)1:01:22
2 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)+0:00
3 中島康晴(KINAN Cycling Team)+0:00
6 孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0:03
26 今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0:21
42 黒枝士揮(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+1:17
43 近谷涼(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+1:17
49 橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+2:22
-- 徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling)DNF
-- 石橋学(TEAM BRIDGESTONE Cycling)DNF


最新記事

Article

前の記事へ 次の記事へ