素直な走行性能で乗り手を選ばない【初のディスクロードRL6Dインプレッション】

20年モデルとして、2019年12月より発売が開始されたアンカー初のディスクロード、RL6D。頑丈なアルムフレームに、32Cまで使うことができるタイヤクリアランスや、ダウンチューブ下のボトルケージ台座などを備え、多様な遊び方に対応したユーティリティバイクです。今回、本モデルを飯島誠が春を感じながらテストライドを実施。
インプレッションとともにバイクの特徴をお伝えします。

DSC_3771.jpg


自社自賛になってしまいますが(笑)、ライディングフィールがすごく素直で、「進む」だったり、「曲がる」だったり、乗り手の要求にしっかりと答えてくれるバイクです。スルーアクスルの効果だと思いますが、ホイールとフレームの一体感がすごくあり、ペダルへの入力がダイレクトに推進力に変わる印象がありました。

RLシリーズはトップチューブからシートステイにかけてのフレーム上部がラウンド形状になっており、振動吸収性を高めていますが、このディスクブレーキモデルはその形状の強みを生かすパッケージに仕上がっています。

今回乗った105モデル完成車には28Cのタイヤが装着されていますが、これもすごく良かったですね。段差や道路のつなぎ目なども、ほぼストレスなく乗り越えてくれます。かと言って、すごく転がりが重たいかと言うとそうではなく、ネガティブな部分をあまり感じませんでした。レースシーンでも23Cから25Cへと、太めのタイヤが主流になってきていますが、レースに出ないという方は、28Cや32Cという選択も大いにアリですね。

特筆する点としては、フォークの完成度がとくに高かったですね。高剛性すぎると乗り心地が悪くなりますが、ダンシングでバイクを振ったときの反応がすごく軽快で、コーナリングの挙動も非常にニュートラルで、アンダーステアにもならず、狙ったラインを間違いなくトレースできる印象でした。

アルミフレームに、太めタイヤ、そしてディスクブレーキという組み合わせは、いろいろな遊び方ができると思います。ロングライドはもちろん、自転車通勤に使ったり、軽いグラベル(未舗装路)を走ってみたり、カフェライドなんかでのんびり走ってもすごく楽しめるのではないでしょうか。

今回の試乗バイクには、20,000円のアップチャージで選べる、DT SWISSのホイールが装着されていたのですが、このホイールも出来が良かった。1633gと決して軽いモデルではないのですが、走ると重さを全く感じなかったです。完成車パッケージのベースのホイールが1955gなので、約300gの軽量化に20,000円がはたして安いのか高いのかは、人それぞれ感覚が違うと思いますが、私としてはアップチャージの検討をおすすめしたいと思います。

(飯島 誠)

DSC_3822.jpg
ダンシングへの移行もスムーズにでき、バイクを振った際の反応も◎
DSC_3843.jpg
フレームとホイールの一体感があり、ペダリングの力をしっかりと推進力に変えている
DSC_3910.jpg街中にも溶け込むフェードスタイルのデザインは、カフェライドなどにもぴったり

- BIKE PREVIEW -

DSC_2635.jpg

RL6D
価格:215,000円(105完成車基準価格)、170,000円(TIAGRA完成車基準価格)、105,000円(フレームセット基準価格)※ すべて税抜き
フレームサイズ:420-450-480-510-540mm
フレーム:PROFORMAT Aluminium A6061
フォーク:カーボンモノコック、カーボンコラム クラウン レース一体成型 ベンド形状
カラー:オーシャンネイビー、ストーングレー、フォレストカーキ、カラーオーダー
その他スペックはこちら ⇒ https://www.bscycle.co.jp/anchor/bikes/rl6d/

部分カット.jpg

①フォークの内側にはRL6Dのみに採用されているデザインが入る ②トップチューブからシートステイへの弓なりのアーチが振動吸収性を高める ③ダウンチューブ下面にもボトルケージを装着可能。キャンプツーリングなどでも活躍する ④シートステイにはアーチを設け、リアの剛性バランスを調整している

DSC_3860.jpg

最新記事

Article

前の記事へ 次の記事へ