【Jpt20 赤城山ヒルクライム】徳田3位、石橋4位、最後まで2対2で追い詰めるも

Jプロツアー第20戦 赤城山ヒルクライム/徳田3位、石橋4位、最後まで2対2で追い詰めるも


レース名:第9回まえばし赤城山ヒルクライム2019(Jプロツアー第20戦)
開催日:2019年9月29日(日)
開催地:群馬県前橋市 前橋合同庁舎エリアから⾚城⼭総合観光案内所までの特設コース
コース長:21.5km(標⾼差1313m、平均勾配6.4%、最⼤勾配9.4%)
TEAM BRIDGESTONE Cycling参加選手:
石橋学、黒枝士揮、徳田優、橋本英也、平塚吉光

photo: Kensaku SAKAI

9月29日、Jプロツアー第20戦として行われた《第3回 JBCF まえばし赤城山ヒルクライム》にて、TEAM BRIDGESTONE Cyclingの徳田優が3位、石橋学が4位と、クライマー選手2名が好成績を収めました。

群馬ラウンド2連戦、後半の舞台となったのはヒルクライム。一般参加者3000人を超えるイベント《まえばし赤城山ヒルクライム》に組み込まれる形での開催です。コースは21.5km、標高差は1313m。平均勾配は6.4%、最⼤勾配が9.4%というもの。なだらかな斜面から始まり、8km地点ほどから勾配が急になっていきます。そしてレースも、この急になった坂での戦いが勝負を決めました。

ヒルクライムステージであるここで、攻めを担ったのはチームのクライマー2名、石橋学と徳田優でした。「特に石橋は、日本一速いクライマーだと思っています」(六峰監督)。



レースが動くのは中盤、フランシスコ・マンセボ選手(マトリックスパワータグ)がアタック、その動きに石橋は即座に反応して食らいつきます。さらに後方から、徳田、ホセ・ビセンテ・トリビオ選手、オールイス・アウラール選手(共にマトリックスパワータグ)の3選手が追い上げて5人グループを形成、その後アウラール選手が脱落して4人となりました。



(橋本)


(黒枝)


石橋、徳田のブリヂストン2名とマトリックス2選手の一騎打ち、両チームの順位の差をつけたのはチーム同士の一瞬の駆け引きでした。

「マンセボの攻撃が強力で、他を無理やり引き剥がすような感じでアタックを仕掛けてきて」(石橋)

他の3人を一気に引き離そうとするマンセボ選手。徳田は一時はこのアタックに反応して追いましたが、その速度は高く追いきれず、一度後ろに下がり3人となります。



(徳田、石橋)


石橋はここで2,3位のポイント獲得を狙い、ペース配分を切り替え前で引いているときに、徳田が突然前に出ます。

「マンセボが力の差を見せつけるようなアタックだったので、自分はあまり冷静でなくなってしまって、どうにか追いつこうという動きで、追ってしまって」(徳田)

トリビオ選手から2人のマークが外れたそのタイミングで、トリビオ選手はフルアタック。2人を先行し、結果マトリックスパワータグの2選手が1、2位でのゴールとなりました。石橋と徳田の2人は、そのまま登り続け3、4位に。徳田は今シーズン初の表彰台に登っています。



(マンセボ選手、トリビオ選手、徳田)


「もう少し冷静になって、しっかり2、3位を取る動きに切り替えて、考えて走らなければならなかった。ただ前を追いかける走りではだめだったなと、ゴール後に石橋さんと話してそれを感じました。

それに3位を石橋さんが譲ってくださって。今年、個人では初の表彰台に立てて、そこはすごく嬉しかったです」(徳田)



(徳田)


そして石橋もその走りを評価され、敢闘賞を受賞。世界レベルの選手の上りに食らいついた2人を監督は高く評価します。

「最後の4人になってからの動きは、やり方の話ではなく、マンセボ選手の頭一個抜けた力を、手の届くところまで追えた点を高く評価したいです」(六峰監督)

全22戦の2019年Jプロツアー、残すところあと2戦。現在のポイント差は、首位のマトリックスパワータグが13702pts、2位のTEAMBRIDGESTONE Cylingが13433pts、その差263pts。



(石橋)


そして次レースの山口ラウンドの10月5日、6日の2連戦。1戦目の《維新やまぐちタイムトライアル》では1位チームが600ptsを獲得できるため、順位次第ではここで逆転可能。
最終日、最後の戦いとなる《秋吉台カルストロードレース》で、チームランキングの雌雄が決することになります。

「マトリックスとブリヂストンの力のぶつかり合い、これで勝ってこそだなと。山口ラウンドは全員で出ます、出し惜しみなしです。日本人がんばれよ、っていうのを結果で示したいなと思います」

2019年 チームブリヂストンのロードレース、その結果の全てが今週末に決まります。TEAM BRIDGESTONE Cyclingは、全力で勝利を掴みます。みなさまの熱い声援を、よろしくお願いいたします。


【リザルト】2019/9/29 《第3回 JBCF まえばし赤城山ヒルクライム》 21.5km
1 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)57:42
2 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)+0:00
3 徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0:18
4 石橋学(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0:23
14 平塚吉光(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+2:20
50 橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+7:32
71 黒枝士揮(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+13:17

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