【トラック全日本選手権2019】ポイントレース窪木、マディソン窪木・橋本 全日本勝利

トラック全日本選手権2019/ポイントレース窪木、マディソン窪木・橋本 全日本勝利

(今村、近谷、窪木、橋本)


【トラック全日本選手権2019】第2日目
レース名:第88回全日本自転車競技選手権大会トラックレース
開催日:2019年9月14日(土)〜16日(月・祝)
開催地:静岡県・JKA250

photo: Midori SHIMIZU

昨日に引き続き行われているトラック2019全日本選手権にて、TEAM BRIDGESTONE Cycling 選手が2種目で全日本チャンピオンを勝ち取りました。

 ・ポイントレース 窪木一茂
 ・マディソン=窪木一茂・橋本英也ペア

また女子ケイリンで太田りゆが2位、優勝はTEAM BRIDGESTONE 機材サポートの小林優香選手(DREAM SEEKER)でした。


2日目



(今村、近谷)


全日本選手権は、この日から一年間、その種目での全日本チャンピオンを決める大切な大会。一年間に渡り、全日本チャンピオンジャージを着ることを許されるだけでなく、ここでの活躍がワールドカップや世界選手権への出場、ひいては東京2020オリンピック出場に重要となってきます。

●男子ポイントレース 30km
窪木が大差で優勝、「現状を突きつけられた」2位今村

10周回ごとの着順で、順位に応じたポイント(一位5pts 2位3pts 3位2pts 4位1pts)を獲得するポイントレース。今村駿介、窪木一茂、近谷涼の三選手が出場します。 1周250メートルのバンク、合計で120周走ります。



スタート後のポイント周回から窪木が1位ポイントを獲得、そのままレース前半は5つのポイント周回のうち、4つの1位ポイントを獲得。ポイント周回では確実に前に出る確かな戦法で、2位を走る今村を突き放していきます。

「すべてのポイント周回でポイントを取ろうと思っていて。そんな意気込みで走っていたのですが、そのために前半で出し切ってしまって」(窪木)



後半になり少しペースを落とした窪木に食らいつくのが今村と近谷。今村は窪木に変わって1位ポイントを取り出しますが、窪木のポイントに追いつくことはなく、その後はチーム三人が1つになって回り出し、周回遅れを獲得し、上位独占を確実に。

その後三人の選手が先行で走り続けたため、ポイント周回でも今村、近谷は1ポイントずつしか稼げず、窪木が大差のポイントで優勝しました。



(窪木、近谷、今村)


「中盤以降、自分を追い込む形になってしまったので、後半も攻められる体力をつけたいですね。ただ全体の感触は凄く良いですし、全日本は勝つことが大切なので、勝ててほっとしています」(窪木)

「普通に力負けという感じです。窪木さんは、強かったです。ただ現状を突きつけられたという感じでした」(今村)



(窪木)


【リザルト】ポイントレース
1 窪木一茂(TEAM BRIDGESTONE Cycling)47pts
2 今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)40pts
3 近谷涼(TEAM BRIDGESTONE Cycling)38pts


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●女子ケイリン
太田、小林選手をまくりきれず2位に

女子ケイリンに出場した6名、スタート後、後方から様子を見る太田りゆ、小林優香選手(Dream Seeker)の後ろについています。最終周回の直前に小泉夢菜選手(早稲田大学)が先頭に飛び出し、後ろと差を開きます。

鐘が鳴って最終周回、小林選手を前に太田と2人が上がります。最終コーナーを残して前に出た2人、太田が外から小林選手をまくりますが届かず、小林選手の優勝。太田は2位となりました。



(左;小林選手、中央;:太田)


「逃げていた選手を、小林選手が追い上げてくれて。ただ、前を追うスピードのある小林優香選手を果たして、まくれるか刺せるかというかと言うと、それは難しい(笑)。

単純に私が勝つためには、私が追うしかなかった。私が並走しながらでも、無理矢理にでも追う必要があったのかなと思います。

スプリントもケイリンも2位でしたが、ともに得るものが大きい大会でした。ですが大切なのはひと月後のアジア選手権。五輪に向けたポイントを稼ぐことです」(太田)



(左から太田、小林選手、小泉選手)


【リザルト】女子競輪
1 小林優香(Dream Seeker)
2 太田りゆ(TEAM BRIDGESTONE Cycling )
3 小泉夢菜(早稲田大学)


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●男子マディソン 40km
窪木・橋本ペアが圧倒的なポイント差と走りで勝利


男子マディソンの全日本選手権。昨年は、窪木一茂と近谷涼のペアが全日本チャンピオンを獲得しましたが、今日は窪木一茂と橋本英也、今村駿介と近谷涼が組んでの出走です。

ブリヂストン選手たちは、序盤からハイペースで飛ばして行きます。まずは1、2位ポイントを、主に窪木・橋本ペアが着実に獲得していましたが、レースは中盤になり、ブリヂストン2チームがスピードを上げ始め、他選手を2度周回遅れにします。



(近谷、今村)


そして後半には窪木・橋本ペアがさらに加速、今村・近谷ペアをも周回遅れにし、飛び抜けたポイント差でトップを走り続けます。その後も窪木と橋本のペアは1位ポイントを毎周回のように取り続け、最後までその勢いを落とすことなく優勝を決めました。



(窪木、橋本)


「転ばないように、前々にいてどんどんやっていくと。そういう作戦通りでしたんね。本当に窪木さんがいい走りをしてくれたので、お互いにいいレースになったと思います」(橋本)

「気持ちいいレースでした。さっきのポイントレースでは、実は脚が回らなかったので、その分マディソンで回せた、という感じですね」(窪木)



(橋本、窪木)

【リザルト】男子マディソン
1 窪木一茂・橋本英也 (TEAM BRIDGESTONE Cycling )127pts
2 近谷涼・今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling )99pts
3 渡邊翔太郎・草葉啓吾(愛三工業レーシング)32pts




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