【ツール・ド・九州 】佐世保クリテリウム~福岡ステージ  クリテリウムでは岡本がベストジャパニーズ賞を獲得、 ステージレース初日はチーム全員が完走

10月10日から13日にかけて九州を舞台にステージレースを行う国際レース ツール・ド・九州が開催された。10日にエキシビジョンレースとして開催された佐世保クリテリウムでは岡本勝哉が日本人最高位の8位に。続く福岡ステージも全員が完走して翌日に繋げた。

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マイナビ ツール・ド・九州 佐世保クリテリウム
日程: 10月10日(金)
開催場所:  長崎県佐世保市させぼ五番街周辺コース1.5km×30=45km
出場選手: 河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、矢萩悠也、梅澤幹太、三浦一真
リザルト: https://tourdekyushu.asia/manager/wp-content/themes/tourdekyushu/assets/pdf/communique/CRT_C03.pdf

ステージレース前哨戦 岡本が日本人トップでフィニッシュ

10月11~13日にかけて行われるステージレースに先駆け、エキシビジョンとして佐世保クリテリウムが行われた。ツール・ド・九州は国際自転車競技連合(UCI)公認のレースであり、国外から強豪チームが集結。
国内で行われる国際レースとしては、レースのレーティング(格付け)も高く、ツール・ド・フランスにも参加するようなワールドチームやプロチームが多数参加している。

格上チームが揃う中だが、続くステージレースに向け、このクリテリウムで弾みをつけたいところ。スピードを武器にするチームブリヂストンサイクリングの戦いに期待がかかった。
レースは1.5km周回コースをほぼ1周回り、ニュートラル走行を経てリアルスタート。

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基本的に緩むタイミングの無いハイスピードのレースとなる。初回のスプリントポイント経過後より海外勢2名が先行。
中盤以降も先頭を走るメンバーが入れ替わりながら海外勢を中心にレースは進行した。
途中、追走や抜け出しのタイミングでは山本を中心にチームも動いて喰らい付く。

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20周を過ぎると前で動いた6名が逃げのメンバーを作る。逃げ切りも視野に入れた動きで大きなリードを作るとそのまま先行した。
前を追いたいメイン集団ではチームブリヂストンサイクリングも追走に加勢するが、厳しいレース展開でこの集団に残ったのは岡本と山本のみに。

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他チームもかなりメンバーを削っていたため、十分な追走ができないまま、最終周回を迎えた。
6名が先にフィニッシュした後、後続でのスプリントに備えて岡本が展開。強力な海外勢と競り合うと、この集団の2番手、全体の8位でフィニュシュした。

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この走りで岡本は日本人トップ選手に与えられるベストジャパニーズ賞を獲得。
ステージレースを占う初日に好パフォーマンスをみせた。

【リザルト】
1位 PIDCOCK Joseph Q36.5プロサイクリング チーム 1:00’16"
2位 DELLE VEDOVE Alessio XDS・アスタナ チーム +0"

8位 岡本勝哉  チームブリヂストンサイクリング +18”
33位 山本哲央 チームブリヂストンサイクリング +46”
DNF 河野翔輝、矢萩悠也、梅澤幹太、三浦一真

第1ステージ福岡 厳しい登坂を全員完走で乗り切る

マイナビ ツール・ド・九州 福岡ステージ
日程: 10月11日(土)
開催場所:  福岡県筑後市-八女市 120.43km
出場選手: 河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、矢萩悠也、梅澤幹太、三浦一真
リザルト: https://tourdekyushu.asia/manager/wp-content/themes/tourdekyushu/assets/pdf/communique/C03-1_Rev2.pdf

初日のエキシビジョンを終えて本格的なステージレースが始まった。福岡で行われる第1ステージは筑後をスタートした後、八女で16.74kmの周回路を6周し、フィニッシュへと向かう120.43kmの道のり。
2級の山岳ポイントが設定された登坂は強力で個人総合時間賞へ向けた争いが激しくなることが予想された。

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チームとしては、もちろん勝利を目指す走りに徹するが、オールアウトせず明日に繋げる走りも視野に入れる。
全員でこの難所をクリアし、翌日以降のステージにつなげたい。

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レーススタート後から、山岳賞を獲得させたい選手らが主に仕掛けると早々に逃げグループができ、集団はそれを追う展開に。
この日も主に海外チームが集団前方で主導権を握る時間が長かった。チームブリヂストンサイクリングも集団内で様子を伺うことに。

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逃げグループは3分以上のリードを保っていたが、メイン集団はその差を詰めていき、周回コースの4周目には集団一つとなった。
その後は、海外勢の集団牽引から2名が先行して逃げの展開へ。最終回も前方2名でステージ優勝争いが繰り広げられた。

その後、後続の選手たちが遅れてフィニッシュに現れると、チームブリヂストンサイクリングも全メンバーがこのステージを完走。
決して優しくないステージを全員で無事に乗り切ることができた。

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【リザルト】
1位 TSARENKO Kyrylo ソリューションテック・ヴィーニファンティー二 2:49'32"
2位 TAARAMÄE Rein キナンレーシングチーム +0"

 38位 岡本勝哉 +6’30”
41位 河野翔輝 +6’30"
45位 梅澤幹太 +6’30"
59位 山本哲央 +7’51"
83位 三浦一真 +16’28"
84位 矢萩悠也 +16’28”

コメント

岡本勝哉選手

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—UCIワールドチーム、プロチームがいる中で2日間レースを行いました。どんなことを振り返りますか?

「とにかくトップ選手たちはスピード域が違うなと。常に気を張っていないと展開を逃しかねないです。選手間の距離も近く、集団走行する中で非常に集中力がいると思いました」

--そんな中でもクリテリウムでは成績を残し、表彰台に登壇しました

「クリテリウムでも展開が速かったんですけど、スピードへの対応はできていました。(山本)哲央さんが逃げとの距離を埋めたり要所で対応してくれていたので、少しでも良い順位で帰ってこようと最後まで頑張りました。また、この大会に限らずですが、ツール・ド・九州は特に多くの関係者の方々が注目する舞台なので、表彰台に立ち、自分たちの走りを示せたことを嬉しく思います」

Text :Ryo Kodama
Photo :Satoru Kato

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