【南魚沼クリテリウム・ロードレース 】クリテリウムでは梅澤が2位表彰台 厳しいレースを戦い抜いた2日間

9月15日から16日にかけてJBCF主催ロードレース大会に参加した。
15日には南魚沼クリテリウム、そして16日には南魚沼ロードレースに出場。クリテリウムでは雨中の厳しいレースとなったが、序盤に逃げを決めた梅澤が最終スプリントも2着でフィニッシュし、表彰台を獲得。ロードレースでもチームで勝ちを求めて奔走した。

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第5回JBCF南魚沼クリテリウム 
日程: 9月14日(日)
開催場所:  新潟県南魚沼市六日町・坂戸特設コース 1.24km×35=43.4(決勝)
出場選手: 河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、矢萩悠也、梅澤幹太、三浦一真、木綿崚介
リザルト: https://jbcfroad.jp/wp-content/uploads/2025/07/JCT%E6%B1%BA%E5%8B%9D-1.pdf

予選全員通過、決勝は雨中の難コースでチーム一丸の走り

9月14日は今年5回目の開催となる南魚沼クリテリウム が行われた。
昨年は優勝しているレースでもあり、今年ももちろん勝利を狙う。

まずは2組に分けて9.9kmの予選が行われると、チームも各々勝ち上がりをかけて出走。
いずれの組でも選手たちは落ち着いてレースを進め、全員が予選を通過した。

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フルラインアップで臨んだ決勝戦。
レース前に強い雨が降ったこともあり、路面が濡れて滑りやすい状況に。コース難易度が上がったコンディションの中での出走となった。

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予選の勢いそのままにチームは序盤からレースを優位に進める。
前半は矢萩や岡本が集団のペースを作る状況が続くと、やがて最初の中間スプリントが訪れた頃から徐々に集団を抜け出す動きが活発に。このタイミングでライバルチームの動きに反応した梅澤が集団から抜け出し、そのまま逃げ集団でレースを進めた。

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途中、スリップした選手に足止めを受ける場面もありながら梅澤は逃げ集団でローテーションを回す。
次第にタイム差を拡大し、最大1分30秒ほどのリードを築くと、周長の短いコースともあり、メイン集団を目前に捉えはじめた。
珍しいレース展開に戸惑いもあったという梅澤だが、勝負の局面へ向けて展開を見据えた。

結局、残り7周回で梅澤を含む7人の逃げメンバーが集団から1ラップを得て、そのままメイン集団へ合流。
スクラッチレース(トラック競技)と近しいルールが裁定されていたこともあり、そのまま一団でレースは続いた。

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ともあらばとチームは梅澤を好位置でスプリントへ送り込むべく集団前方でレースを走る。
最終周回は三浦、そして岡本と集団を牽引して梅澤へと繋いだ。最後は逃げを決めた選手らがスプリントを競り合うと梅澤が2位でフィニッシュ。
「位置取りなども含めて最後もう少し詰めれる所があった」と振り返ったが、表彰台獲得と十分な結果を残した。

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【リザルト】JCT決勝 43.4km
1 Leonel Quintero ヴィクトワール広島 58:42
2 梅澤幹太 チームブリヂストンサイクリング + 00:00

12 岡本勝哉 チームブリヂストンサイクリング 
17 三浦一真 チームブリヂストンサイクリング 
 39 木綿崚介 チームブリヂストンサイクリング 
40 山本哲央 チームブリヂストンサイクリング 
41 河野翔輝 チームブリヂストンサイクリング 
46 矢萩悠也 チームブリヂストンサイクリング

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梅澤幹太
「自分は自由に動いていい役回りだったので、最初から積極的に動いた結果、勝負に繋がる動きに乗ることができました。逃げメンバーが集団に追いついてからのジャッジも選手間で意見が割れていて不安定な状況でしたが、チームにとって一番いい走りをするだけなので、勝負に備えました。
最後スプリントで勝ち切ることができませんでしたが、課題も見つかりましたし、チャレンジして良かったと思います」

三国川ダム周回 高難易度144kmの闘い

第10回南魚沼ロードレース
日程: 9月15日(月)
開催場所:  新潟県南魚沼市三国川ダム周回コース
コース 12km×12=144km
出場選手: 河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、矢萩悠也、梅澤幹太、三浦一真、木綿崚介
リザルト: https://jbcfroad.jp/wp-content/uploads/2025/07/RR_JPT.pdf

南魚沼でのレース2戦目はダム湖の周りを周回するロードレース。コースとなる三国川ダム周回は厳しいアップダウンが続くハードなプロフィール。これを12周回する144kmと距離も長く、Jプロツア–のレースとしては最高難易度とされる。当日は雨雲の気配もあったが、良好な路面コンディションの中でレースが行われた。

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スタートからペースは早く、逃げを決めるべく選手たちが前へ動く展開に。この場面では山本や梅澤が集団前方でクリアしていく。
2周目には河野が単独で先行し、早めのアクションで展開した。
ここでは他チームの追走を待ち、少人数での逃げを願ったが、同調は得られなかった河野。
そのまま4周目まで単独で逃げた後に集団に吸収される。

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その直後、ペースの上がった集団から数名が飛び出しに成功すると、7名が逃げを打ってレースを作る。
ここにメンバーを入れられなかったチームブリヂストンサイクリングはメイン集団で周回をこなした。
やがて7周目には先頭とのタイム差が3分半にまで拡大。これを縮めるべくチームは集団牽引を開始する。
徐々にタイム差を縮めていき、9周目には2分を切るまでその距離を詰めた。

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集団牽引にメンバーを使っていたこともあり、その後の展開はエースを担った山本に託すことに。
さらにタイム差が大幅に縮まった10周目には山本が先頭グループに追走をかける場面もあり、チャンスを果敢に攻めた。

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その後も山本は追走パックで前を追い続けたが先頭への合流は果たせず最終周回へ。チームメイトの意思を継いで懸命に走り続け、最後は25位でフィニッシュした。

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【リザルト】144km
1 林原 聖真 群馬グリフィンレーシングチーム3:41:39
2 アコスタ ルーベン 宇都宮ブリッツェン 
+00:02

25 山本哲央 チームブリヂストンサイクリング + 04:59
36 梅澤幹太 チームブリヂストンサイクリング + 05:45
62 岡本勝哉 チームブリヂストンサイクリング +15:53

DNF 河野翔輝,矢萩悠也,三浦一真,木綿崚介


完走率の限りなく低い厳しいレースであったが、チームは登り主体のロードレースでの対応力を課題として、このレースを振り返った。
しかしながら、この2日間では表彰台獲得を果たすなど、素晴らしい結果も呼び込んだ。
今後も勝つことの難しいロードレースにおいて、ストイックに結果を求めていく。

Text :Ryo Kodama
Photo :Satoru Kato

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