【和歌山城クリテリウム】城下を駆け抜けた白熱の前哨戦 岡本勝哉が6位でフィニッシュ

2025年5月6日に「和歌山城クリテリウム」が開催された。
30kmのクリテリウムレースは息つく間もない目まぐるしいレース展開が続き、決定的な抜け出しは生まれないまま、最終周回のスプリント勝負に。
最終コーナーを前方で駆けた岡本が6着でフィニッシュした。

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和歌山城クリテリウム
日程: 5月6日(火)
開催場所: けやき大通り特設会場(和歌山県和歌山市)
コース長:30km=1.5km x 20周
出場選手: 河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、矢萩悠也、梅澤幹太、木綿崚介
リザルト:https://www.tourdekumano.jp/wp/wp-content/uploads/2025/05/Wakayama-C02.pdf

注目集まる都市部のクリテリウムで戦う

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5月8日から4日間にかけて行われる「ツール・ド・熊野2025」を前に「和歌山城クリテリウム」が、プレイベントとして開催された。
2つの折り返し地点を行き来する1周1.5kmの周回路を30km走るクリテリウムレースであり、和歌山のシンボルとして親しまれる和歌山城をバックに県道17号線、通称「けやき通り」を舞台に競う。
平坦路でスピーディーなレース展開が見込まれる中で、コースとの相性が良いチームブリヂストンサイクリングも、翌々日から始まる連戦へ向けて勢いづけていきたい。

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当日は大型連休最終日という事もあり、レース開催時刻が近づくにつれて多くの観客が集まった。大会は競技進行や観光振興といった色も強く、初観戦の方も多い都市型のレースとなる。積極的なレースを展開し、チームブリヂストンサイクリングの存在を知ってもらう絶好の機会ともなった。

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レースはパレード走行を2周した後にスタート。
前半から先頭が激しく入れ替わるが、最終回でのスプリント勝負に持ち込みたいチームが逃げを打つ選手をチェックに回り、決定的な動きを許さない。
前半、チームブリヂストンサイクリングは集団前方でまとまりながら周回をこなし、適時動きがあった場合にはすぐ対応した。

やがてレースは9周目に差し掛かると、一つ目の折り返しを過ぎて落車が発生。
クラッシュこそ免れたが、木綿が足止めを喰らい集団を単独で追う状況に。緩みどころがないクリテリウムレースだけあり、徐々に開いた差を埋めることはできず、集団への復帰は叶わなかった。

終盤の主導権争い白熱 ブリヂストンは集団前方からスプリント勝負へ

5名での戦いとなったチームブリヂストンサイクリングだが、怯まず前での展開を続ける。11周目には河野が先行する選手を追いかける形でアタックを打つなど攻めの姿勢を見せる。
途中設けられている周回賞をきっかけに生まれる先行にもチェックに入って不利な展開を生まない様に心がけた。こうした動きは主に矢萩が担ってみせる。

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レースは終盤、スプリントに備えてチームは集団前方へ集結。
19周目が終わる頃には、梅澤、 河野、山本、岡本が集団先頭へ出ると、最終周回もそのまま突入した。

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このまま前をキープしたかったが、一つ目の折り返し地点を前に海外チームが猛烈に追い上げて一気に集団の先頭へ出る。チームブリヂストンサイクリングもそれに被せられるが、引き続き集団前方をキープ。さらにその勢いのまま、海外チームのペースアップは最終コーナーまで続いた。河野、山本の位置どりからこのコーナーを前方で岡本が抜ける。残り250mを懸命にスプリントしたが、6着でのフィニッシュとなった。

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リザルト 30km=1.5km x 20周

1  ラヨヴィッチ・ドゥシャン ソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニ 0:40'03"
2 エリオット シュルツ ヴィクトワール広島 +00:00

6 岡本勝哉 +00:00
14 山本哲央 +00:00
54 河野翔輝 +00:07
86 矢萩悠也  +00:43
92 梅澤幹太 +00:48
DNF 木綿崚介

引き続き選手たちは5月8日より「ツール・ド・熊野」に出場。今シーズン初の国際ロードレース(UCI アジアツアー2.2クラス)への参加であり、ハイレベルな戦いが待ち受ける。この日の結果を一つ糧として、厳しい4日間のレースを団結して戦い抜きたい。

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選手コメント

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岡本勝哉
「自分自身の調子も良かっただけにこの結果は悔しいです。
海外チームもいて、レベルの高いレースだったので、(チームの隊列が)前に出るのを遅めても良かったのかなと思いました。結果的に、途中自力で力を使ってしまって最後スピードに乗ることができませんでした。
ただ、自分たちのチームはトラックレーサーが揃っているので、スプリントはどんな状況でも、渡り合わないといけないので悔しかった。
チームの連携などは日々上がっていて、今日も悪くなかったと思うので、引き続き頑張ります」

Text :Ryo Kodama
Photo :Satoru Kato , Ryo Kodama

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