【JPTロード/群馬CSC2連戦】Day1は河野が自ら作った勝機で粘り3位に、Day2はチーム全力を出し切るも岡本が17位に

【JPTロード/群馬CSC2連戦】Day1は河野が自ら作った勝機で粘り3位に、Day2はチーム全力を出し切るも岡本が17位に


(河野)

9月23日、24日に行われたJプロツアー・ロードレース、群馬サイクルスポーツセンターでの2連戦。
このDay1では自ら逃げを作り最後まで粘った河野翔輝が3位で表彰台に。短めのレースだったDay2では岡本が17位となりました。それぞれの詳細をお伝えします。


(河野)

Day1:序盤に自ら勝機を作り攻めた河野、先頭で粘り切り結果3位に

レース名:群馬CSCロード9月大会DAY1
開催日:2023年9月23日(土)
開催地:群馬県利根郡群馬サイクルスポーツセンター
コース長:120km=6km×20周回
参加選手:河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、山下虎ノ亮
レース詳細:https://jbcfroad.jp/race/1073

山下虎ノ亮のチーム復帰戦ともなるこのJプロツアーのレース。このメンバーが得意とする群馬サイクルスポーツセンターでのコース。出走は全74名。

(山下、山本)

スタート後にかかるアタック応酬、河野が仕掛けた他2名の選手と逃げを決め、集団から抜け出します。
その河野を含む逃げに後方からさらなる選手が加わり、11名の先頭集団となりました。

(河野)


(河野)

この集団は後方の集団に2分ほどの差をつけて先行を続けます。後方集団には山本哲央、岡本勝哉、山下虎ノ亮の3名。
先頭集団に追いついた時には岡本をスプリントで勝負させられるよう、山本と山下は集団内で立ち回っています。


(岡本、山下)

河野が粘り続ける先頭集団は、中盤以降もペースを落とさず後方と2分近くの差でつけて走り続けます。
終盤に入りさらに加速、後方集団との差をさらに広げていきます。

「最初から逃げに乗り、中盤から後半にかけては『少し脚を使っていかないと、登りで逃げが決まってしまうな』と思いながら走っていました」(河野)

ただ終盤のフィニッシュに向けた先頭集団の中でのアタックが、数周を残した早い段階から重なり始めます。
その中で、結果1位の中井唯晶選手(シマノレーシング)を含む3名のアタックが残りを引き離します。

「その時自分は余裕もあったんですが、タイミングというか、その一瞬待ってしまい、反応できませんでした」(河野)


(河野)


(岡本、山本、山下)

先行3選手がフィニッシュ。8名の後方グループから4名のスプリントを河野が制して成績を4位とします。
ただ3位となった選手がオープン参加であったため、レース自体の成績は3位に、Jプロツアーでは、今年初の表彰台に登りました。


(河野)

このレースでの当初の作戦は、すべてのメンバーが逃げに乗っていこうというもの。
最終的に河野に託す、というレースになりましたが、今年若手ロードチームの要となっている河野は、その状況下で確かな力を発揮、表彰台を獲得しました。
「やれることを精一杯やっての3位でした」(河野)


(岡本)

そして後方集団から最終局面で岡本が浮上し10位を獲得。チームの目標のひとつであったU23リーダーを取り戻しました。
また山下も復帰レースを完走しています。


(山下)

*リザルト 2023/9/23 群馬CSCロード9月大会DAY1
1 中井唯晶(シマノレーシング)2:53:21

2 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)+0:00

OPEN 門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム、オープン参加)+0:01

3 河野翔輝(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+1:04

10 岡本勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+4:02

29 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+5:07

49 山下虎ノ亮(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+11:34


(岡本、山本)

Day2:チーム全員が全力で役割を果たすも力及ばず、岡本は17位に

レース名:群馬CSCロード9月大会DAY2
開催日:2023年9月24日(日)
開催地:群馬県利根郡群馬サイクルスポーツセンター
コース長:60km=6km×10周回
参加選手:河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、山下虎ノ亮
レース詳細:https://jbcfroad.jp/race/1072

群馬CSC2連戦の2日目は、総長60kmと短いロードレース。距離の短いレースはフィニッシュスプリントでの勝負になることが多いです。
スプリントに持ち込みたいチームブリヂストン、そしてスプリント勝負にしたくない他のチーム。
その思惑が拮抗し、レース序盤からチーム同士でのアタックの応酬となりました。


(山下、河野)

早めに逃げを決めたいチームの攻撃が続き、その中でも山本と山下がそのアタックに対応、動きを鎮めながら河野と岡本を守ります。
中盤に向けレーススピードが上がっていく中で、集団の動きへの対応に今度は河野が参加、脚を使って集団をまとめる動きを行います。


(河野、山本)

とにかく動きを決めたい気持ちの大きな集団。それを抑える動きで脚を使った河野は後方に落ちますが、山本と山下は逃げが決まらないよう前方で動き続けます。
そしてフィニッシュに向け中井唯晶選手(シマノレーシング)がアタック。


(岡本、山本)

この最終局面の勝負に集団は散り散りとなります。ここで後方に遅れた岡本を山本が引き上げ、前に送り出します。
しかし最後の登りで岡本は遅れてしまい、登りフィニッシュでの力勝負に岡本は10位となりました。


(岡本)

「(先頭は)最終的な上りの手前ぐらいで一つにまとまったんですが、その吸収で脚を使ってしまったため、最後のアタックについていけませんでした。
チームメイトが動いてくれて、逃げも全部つぶしてくれましたが、最終的に自分が最後の登りで遅れてしまいました」(岡本)


(山本)

結果自体は振るわなかったですが、チームブリヂストン4選手はしっかりと動けました。
岡本は自分の脚を使うべきところで使い、エースを託されたものらしく毅然と戦い、U23リーダーを守りました。
河野、山本と山下も他チームの猛攻の中、逃げを作られない展開を進めました。次につながる戦い方でした。


(岡本)

チームブリヂストン選手たちの力は、確かに積み上がっています。
これからもチームブリヂストンサイクリングへの皆様のご声援を、よろしくお願いいたします。

*リザルト 2023/9/24 群馬CSCロード9月大会DAY2
1 中井唯晶(シマノレーシング)1:22:21

2 阿部 源(アヴニールサイクリング山梨)+0:10

3 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+0:11

17 岡本勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0:16

19 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0:18

27 山下虎ノ亮(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+2:22

-- 河野翔輝(TEAM BRIDGESTONE Cycling)DNF

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