【ロードJPT/群馬CSC 2連戦】河野が単騎で勝負、Day1の惜しい7位とDay2霧のキャンセル

【ロードJプロツアー群馬2連戦】河野が単騎で勝負、Day1の惜しい7位とDay2霧のキャンセル

2023年6月10〜11日、群馬サイクルスポーツセンターにてロードレースJプロツアーの2連戦が行われ、河野翔輝がDay1に7位を獲得しました。Day2は深い霧のためにレースはキャンセルとなりました。


(河野)

Day1/群馬Jプロ2連戦に河野が単騎の参戦、力を出し切った爽快な7位

レース名称:群馬CSCロードレース6月大会DAY1
開催日:2023年6月10日(土)
開催地:群馬県利根郡みなかみ町/群馬サイクルスポーツセンター(6kmサーキット 時計回り)
コース長:120km=6km×20laps
出場選手:河野翔輝
レース詳細:https://jbcfroad.jp/race/209/

2週間後にロードレース全日本選手権を控え、各チームがコンディションを上げてきています。そんな時期のJプロツアー2連戦。これに河野翔輝が単騎で参戦します。

群馬サイクルスポーツセンターは、高低差の少ない登り下りが繰り返すハイスピードコース。ながらも、周回後半に待ち構える心臓破りの坂が展開を大きく左右するプロフィールです。


(河野)

逃げを決めたい選手たちが、スタートから激しくアタックが繰り返しては吸収されます。そんななか河野は、集団前方に位置取り、乗るべき逃げを選定します。そして4周目終了間際、13名の逃げに乗るのに成功しました。そしてこの逃げは結果、フィニッシュまで逃げ続けた勝ち逃げになりました。

ラスト4周でレースが動きます。この逃げ集団からさらにアタックを仕掛ける選手たちが出てきました。河野はこの動きに出遅れてしまい、ふたつに割れた逃げグループの後手に回ってしまいました。


(河野)

4名の先行を許しはしましたが、5位争いのトップを獲るべく気持ちを切り替えます。

しかしやはり河野のスプリントへのマークは厳しいもの。最終局面では先頭でスプリントさせられてしまい、集団で3着の7位でフィニッシュしました。


(河野)

「自分の中では最後、集団スプリントで頭を取りたいという考えがありましたが、やっぱり勝ち逃げには乗らないといけない。
選別しつつ走って、途中にこれはっていう逃げが一本あったので、脚を使って力ずくで乗りました。その時周りの選手の顔を見たら、結構きつそうだったので、これは絶対決まるなって思って。

脚を溜めてこの集団でスプリント、と考えて走ってたんですが。優勝した金子選手は、この間の富士ヒルクライムでも優勝していますし、小林選手も、中井選手も強い。

その選手たちに残り4周ぐらいから登りでペース上げられたらきついな、と思いながら、でもそこは腹をくくって脚を溜めながら走ってたんですが、案の定ペースを上げられました。


(河野)

それまでシマノとマトリックスの波状攻撃というか、代わる代わるの攻撃があり、ちょっと僕も一旦見ちゃった部分があって。そこのタイミングで金子選手が行って、ほかの選手も行って、僕が反応できなかった。

結果的に最後、それが本当の勝ち逃げになっちゃって。僕は追走集団の中でスプリントして、その集団の3着という結果になりました。

今日は自分が持てる力を、全部発揮できたかなと思います。
フィニッシュのイメージから逆算して、ここでこういう走りをするとか、色々考えながら走った結果の7位でした。
悔しいですけど、やりきったかなって思えたレースでした」(河野)

このレースでの監督代行を、徳田優が行いました。


(河野)

「目的目標に沿った走りを河野はしてくれて、力及ばずだったという感じです。
 集団に身を委ねないといけないレースが強いられる中で、うまく立ち回って、勝ち逃げに乗った。その嗅覚には前から光るものがありました。

 全日本トラックでのスクラッチで、チームブリヂストンのあのメンバーから飛び出せるパワーと感覚を発揮。しっかり勝ち逃げに乗って、うまく立ち回ってくれました」(徳田)
 
  >>ブログ『全日本選手権トラック【2日目・後編】男子マディソンは窪木・今村ペアが世界レベルの走りで勝利/男子スクラッチで河野が放った渾身の最終アタック、それを覆した橋本が勝利』

【リザルト】群馬CSCロードレース6月大会DAY1
1 金子 宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)2:51:08
2 中井 唯晶(シマノレーシング)+00:35
3 小林海(マトリックスパワータグ)+00:35
7 河野 翔輝(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+02:10



Day2/どんどん深まる霧、10m先も見えにくい視界にレースはキャンセル


レース名称:群馬CSCロードレース6月大会DAY2
開催日:2023年6月11日(日)
開催地:群馬サイクルスポーツセンター(6kmサーキット 時計回り)
コース長:108km=6km×18laps(当初の予定)
出場選手:河野翔輝


(河野)

雨と霧により、Day2はレースの途中でキャンセルとなりました。

朝から予報通りの雨が降り、昨日よりサバイバルな展開が予想されていました。
雨のレースに苦手意識を持っている河野。これを克服出来るのか? 単騎参戦に加え、自身の課題と向き合わなければならないレースになりました。


昨日同様スタート直後から激しいアタック合戦がはじまります。4周目で、シマノレーシングが5人も入った9名の逃げが決まりましたが、河野はこれに乗れませんでした。

強力なメンバーの逃げに合流しようと、集団の隙をつき何度もアタックを仕掛けますが、なかなか抜け出せません。


(河野)

「自分の中で雨に苦手意識があって、やっぱり嫌だなあってなったんですけど、それでも昨日の感触が良かったので、行こうと思っていました。

スタートして結構体の動が良く、周りはあまり体が動いていなさそうだったので、結構最初から出たんですけど。後から振り返ってみたら単騎での動きではなかったですね。その結果、脚をひそめて、決定的な逃げに乗れなくて、後手を踏んでしまったという感じです」(河野)

このアタックで足を使い過ぎてしまい、河野は集団から遅れてしまいます。

残り6周回のところで霧による視界不良のため周回が2周回減り、その後さらに霧は濃くなりキャンセルとなりました。


(河野)

「普段だったらしない、前が逃げる中でブリッジを仕掛けることを今日はやってみたかったので。それに挑戦しました。結果的にうまくいかなかったですが、積極的に行って、成功はしなかったものの、得るものはありました。次に繋がる走りではあったかなと思います」(河野)。



(河野)

「本当に視界不良でした。補給所で立っていても、河野が自分の前を通る10mぐらいまでわからない。大会運営側も、全日本選手権前の大事な時に落車があったらと、レース自体がキャンセルになりました。

展開的には前日同様に、最初からガンガン、河野もしっかり乗っていこうという動きで、前々で動いてたんですが。河田は昨日よりもマークされているのを自分でも感じていて。その時点で後手を踏んだので、どう切り替えていくのかなって見ていました。

目の前の課題にしっかりと向き合ってチャレンジする河野の姿が印象的な2日間でした」(徳田)。


(河野)

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