2020トラック全日本選手権 11/6 男子マディソンで近谷・沢田ペアが優勝

2020トラック全日本選手権 11/6 男子マディソンで近谷・沢田ペアが優勝

レース名:第89回全日本自転車競技選手権大会トラック・レース
開催期間:2020年11月5日~8日 
開催日:2020年11月6日(金)
開催地:群馬県前橋市・ヤマダグリーンドーム前橋
競技種目:男子マディソン
チームブリヂストンサイクリング出場選手:近谷涼、沢田桂太郎、窪木一茂、橋本英也、孫崎大樹

11月5日に行われたトラック全日本選手権、男子マディソンにて、TEAM BRIDGESTONE Cyclingの近谷涼・沢田桂太郎のペアが優勝しました。最終周回のダブルポイントを獲って、1点差での勝利。近谷と沢田による計算ずくの逆転劇でした。チームから出場した橋本英也・孫崎大樹のペアは2位、JIKチームとして出場した窪木一茂は3位となりました。

photo: Satoru KATO, team camera


(近谷、沢田、橋本、孫崎)

東京2020オリンピック種目であるマディソン。2名の選手がペア組み、交代でレースに参加しながら規定周回での順位ポイント(5、3、2、1pts)を重ね、ポイント数を競います。交代時にハンドスリングさせ相手を加速させる、スピーディな展開。最終周回での獲得ポイントは倍となり、このレースでは、そのルールが勝敗に大きく作用しました。

日本には東京2020オリンピックでの出場枠はありませんが、パリ2024オリンピックでの開催に向け、この全日本選手権マディソンでの上位獲得は大切です。

そのマディソンにTEAM BRIDGESTONE Cyclingから2チーム・4名が出場、そして窪木がJIKチームとして出場しました。レース全体を通して、ブリヂストン2チームとJIKチームがレース展開を掌握する形で進みます。


(橋本、孫崎)


(近谷、沢田)

ブリヂストンのチームAは橋本と孫崎の技巧派2選手が組み、チームBは近谷と沢田のスピードある長身の2人がペアに。

この2チームに加え、窪木擁するJIKチームが積極的にポイント獲得していきます。



終盤では上位1、2位となったチームAとB。最終周回の倍ポイント獲得に向け、近谷と沢田が最終のアタック。



ラスト3周で近谷が一気にペースを上げて先行選手に迫り、その速度で沢田と交代。



(沢田)

そのスピードをもらった沢田がさらに加速。他を寄せ付けない速さで最終周回をトップフィニッシュ。
最終周回は倍のポイントとなり、近谷・沢田チームが1点差で逆転優勝を飾ります。


(橋本、沢田)

2位はチームB、3位にJIKチームと、表彰台をほぼブリヂストン選手で埋めました。近谷にとって、2017年、2018年に続く3度目の全日本マディソンチャンピオンとなります。


(2位:孫崎、橋本、1位:沢田、近谷)

「率直にうれしいです。今回チームブリヂストンから2チームが出場していて、もちろんワンツーは狙っていましたが、どっちが1位かはわからなかったので、本当にうれしいです。

途中まで接戦で、点差もつけられていたので『2位になってしまうかも』と思い、最後のダブルポイントに勝負を賭けました。

最後の自分がスプリントできるように近谷先輩に調整してもらって、最後僕が1着でゴールしたという感じだったんですが。ほんとにゴールした後も結果がわからなくて、周りから言われて優勝に気がついたぐらいの接戦でした」(沢田)


(沢田、近谷)

「中盤を過ぎた頃に掲示板で得点を確認して、最後の倍点ポイントの時に、1位を取ったら逆転できるポイント差でレースを運べば優勝の可能性があるんじゃないか、と考えていました。展開的がその通りになって、最後はスプリントが得意な沢田に任せて、しっかりポイントを獲ってもらえました。

昨年もこの種目には、ブリヂストンで2チーム出て、自分は2位で、チーム内で争って負けたことが心に残っていて。個人的には優勝じゃなければ2位も3位も同じだと思っていたので、どうしても今回は1位を取りたかったです。

シビアな戦いでしたが、1点差でも勝ちは勝ちなので。最後は運もあるんですが、そこは自分たちの勝率が高い作戦に変えて。結果として1ポイント差だったんですが、その1ポイントの重みを感じて。最終的には優勝できて、すごく良かったです。

レースにおいて一番大事なのは、自分の長所を活かすレースをすることだと思っています。今回沢田選手はスプリントが得意で、僕はハイスピードで長く巡航するのが得意。互いの長所を活そうと事前に話していたので、それがしっかりと作戦通りにハマったのが勝因だと思います」(近谷)

【リザルト】2020/11/6 トラック全日本選手権 男子マディソン
1 TEAM BRIDGESTONE Cycling B 47pts
  近谷涼・沢田桂太郎
2 TEAM BRIDGESTONE Cycling A 46pts
  橋本英也・孫崎大樹
3 Japan Institute of Keirin 33pts
  窪木一茂・新村穣

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