自転車 x 勝負= 黒枝 士揮 【2020BGT選手紹介】

TEAM BRIDGESTONE Cyclingの選手たちに、なぜ自転車に関わり、入れ込み、そして愛しているのか、その理由を聞きました。

TEAM BRIDGESTONE Cycling 【2020BGT選手紹介】

自転車 x 勝負= 黒枝 士揮 (くろえだ しき)


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Shiki KUROEDA
トラック/ロード
1992/1/8 生 大分県出身

*2019年 主な戦歴

ツールド栃木 第2ステージ 3位
Jプロツアー 広島クリテリウム 優勝
Jプロツアー 東広島ロードレース 2位
ツアー・オブ・ジャパン 第8ステージ 4位


ーーなぜ自転車に?

小学1年生の時から、中学校、高校と自転車しかやっていません。父が趣味で自転車に乗っていて、その影響で競技を始めて、父も僕にプロになって欲しかったようです。

小さい頃から父親にサイクリングや草レースに連れていってもらって。はじめは数km、せいぜい30kmぐらいだったんですが、ぜんぜん走れなくて。でも、徐々に回数と距離が伸びていきました。
どちらかというと、最初はレースに出たいというより、レース遠征のときにするキャンプのほうが楽しみでした。レースに出ないと、キャンプには行けなかったので......。小学校1年からレースも走っていたんですが、6年の時に出たマウンテンバイクのレースでようやく勝てたんですね。そのときに「あ、レースって面白いな」と思いました。勝つという気持ちよさにハマったという感じですかね。

中学生の頃は、親父に「体力をつけるために陸上部に入れ」と言われて。自転車のレースには週末の予定が合えば出ていましたが、そのための練習ができず、陸上部で体力をつけたという感じでした。
でも中学校に入る時から、将来は自転車のプロになりたいと思っていたので、高校では改めて自転車部に入りました。自転車を乗ることや、レースを走ること自体が楽しくて。それを生活にしてみたいなと思っていました。こんなに厳しい現実が待ち受けてるとも知らずに(笑)。


ーープロ選手として走り続ける理由は?

自転車が好きだからです。好きじゃなかったらできないですね、こんな辛いこと。練習するのは好きじゃないですし。景色を楽しんだりするロングライドも、自分には向いてないです。
とにかくレースが楽しい。レースを勝ったときの気持ちよさとか、負けた時の悔しさ。そういう感情をもっともっと経験したいと思っています。

ーー自転車の魅力は?

自分にとっての自転車の魅力は、レースに勝った負けた、と一喜一憂できるところです。
ひとりで練習するのは苦手です。みんなで練習や行動するのが好きで、一緒にレース行ったり、100kmを走っていこうとか、仲間と走るのが楽しいですね。自分はTT(タイムトライアル)が苦手なのも、そこから来ているかもしれません。

ですが、もう仕事なんで、そこは苦手でもやっていかないと。プロとして、レースへの出場が決まった時に、そこに合わせていける能力を維持し続ける努力はしていますね。


ーー自転車を使って成し遂げたいのは?

今までの自分の人生は自転車を通して作られてきたので、引退しても自転車に携わった仕事をしたいと思っています。自転車がこんなに素晴らしい乗り物で、面白いんだよ、ということを何かの形で広めていきたいです。自分にとっては、レースをすることが一番楽しかったですが、人それぞれに合った自転車の魅力を伝えていければいいですね。

ーーあなたにとって自転車とは?

自分の人生を共に作っていくもの、ですかね。
将来的にも自転車に携わっていきたいので、これから死ぬまで自転車と共に作られていく人生なんだろうなと思います。

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