自転車 x 貢献 = 徳田 優 【2020BGT選手紹介】

TEAM BRIDGESTONE Cyclingの選手たちに、なぜ自転車に関わり、入れ込み、そして愛しているのか、その理由を聞きました。

TEAM BRIDGESTONE Cycling 【2020BGT選手紹介】

自転車 X 貢献 = 徳田 優(とくだ すぐる)

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Suguru TOKUDA
トラック/ロード
1994/5/31 (25才) 京都府出身

2019年主な戦歴
Jプロツアー 前橋赤城ヒルクライム 3位
Jプロツアー 経済産業大臣旗ロード 4位
ツール・ド・北海道 総合 6位
ツール・ド・北海道 第1ステージ 7位


ーーなぜ自転車に

もともとインターハイ、全国大会に出たいというのが、自転車を始めたきっかけでした。

中学校の時に陸上競技に取り組んでいましたが、全国大会への出場は現実的ではなくて。そのときに兄が自転車競技でインターハイで優勝したんです。それで、自分もできるのではないかと思ったのがきっかけです。

そのため、京都では自転車の強豪校と言われる高校に入り、そこでインターハイメンバーに選出されるために競技をがんばるようになりました。

陸上をしていたときから、京都の小さな大会でも負けたら悔しくて。自分よりも速いやつは全員いなくなればいいのに、とも思っていました。かなり負けず嫌いだったのかもしれないですね。

その前は野球をやっていて。野球は、自分が活躍しなくても勝つ時があれば、活躍しても負ける時があって。当時はあまり勝敗にこだわっていなかったです。自分が打てたら楽しいし、そうでなければ楽しくないという。本当にチームスポーツに向いていないんだな、って思っていました。

競技を始めるまでは、自転車競技は個人スポーツだと思っていたのですが、部活に入部し、自転車がチームスポーツだということを知って、それなりに人と一緒にがんばる、ということを学びました。

いまアシストする立場になって、チームメンバーが勝つのに貢献できればすごいうれしい、と感じるようになりました。この人たちと一緒にがんばりたい、このチームでがんばりたいという、そういった思考が強くなりました。人間的に少し成長できたのかなと思っています。


ーー自転車競技を続けているのは

今のチームに入って2年目ですが、じつは高校の後輩だったり、大学の先輩だったり、付き合いの長いチームメイトが多いんです。やっぱりこのチームで走りたい、このチームに貢献したい、というのが今一番のモーチベーションですね。ゆくゆくは自分が勝つのを助けてもらいたい、というのもありますけど。


ーー自転車の魅力は

勝った人だけが評価される世界ではない、という点でしょうか。勝つのは必ず1人ですが、その勝ちに貢献した人だったり、勝てなくても何かしらインパクトを与えた人が賞賛されたり、レースの中で、勝利だけが肯定されるものではない、というのが魅力なのかなと思います。


ーー自転車を使って成し遂げたいのは

毎レース、チームに貢献したいと常に思ってはいますが、どのレースでもいいので自分が勝ちたいという気持ちもあります。やっぱり、選手を辞めるまでに絶対全日本選手権を勝ちたいなと思っています。

でも、いざレースになると、チームメイトに感謝されるような走りをしたいな、というのを第一に考えちゃうかもしれないですね。

ーーあなたにとって自転車とは?

仕事ですね。高校からそればっかりやってるんで、今のところは、自転車以外で自分がお金をもらう手段はないというのがあります。チームに貢献するとか、感謝してもらうために働き、つまり労働が報われる感じというのが、僕にとってのやりがいなのかなと。

まあでも好きなレースで、好きな人たちと、仕事として自転車に乗れているのは幸せだなと思っています。

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