（左から：今村、近谷）

レース名：2019ジャパントラックカップ　I ／ マディソン
開催日：2019年8月23日（金）
開催地：静岡県 JKA250ベロドローム
TEAM BRIDGESTONE Cycling 参加選手
今村駿介、窪木一茂、近谷涼、橋本英也

2019ジャパントラックカップ I、23日に行われたマディソン種目でTEAM BRIDGESTONE Cyclingの今村駿介・近谷涼ペアが4位となりました。中盤からペースを上げた今村・近谷は、周回遅れも実現しています。

（今村、近谷）

3日間をかけて行われる2019ジャパントラックカップ。初日となる1日目は、『トラックカップ I』として、長距離と短距離の種目が一挙に行われました。ここでは、この日行われたマディソンをお伝えします。

海外からワールドカップを走る選手たちも参加する高レベルなこの大会に、TEAM BRIDGESTONE Cycling選手たちが2ペアに分かれて出場します。まずはブリヂストン選手として、今村駿介と近谷涼のペア。そして日本ナショナルチームとして、窪木一茂と橋本英也がペアを組みます。

（橋本）

東京2020オリンピックの正式種目でもあるマディソン種目は、選手2名がペアを組んで、タッチで交代しながら走るポイントレースのようなルール。交代時に手を握って振り投げ加速させる、そのスピード感と交代戦略も見どころの一つです。
窪木と近谷のペアは昨年、全日本チャンピオンを獲得しています。

（左から：窪木、橋本）

レースは序盤から、窪木・橋本ペアがスピードを持って仕掛けます。まずは初回のポイント周回をトップで通過、ポイントを獲得し、その後も2位ポイントを獲得します。

そしてその後に今村が奮起、近谷とともに積極的に攻めて、全体的なペースを上げ始めます。

（近谷、今村）

「3日間をかけてマディソンの合宿をしていました。交代の感じはつかめていましたが、レースとなるとまた感じは違うんで。ただどっかで一発なんかやりたいなと思っていたので、積極的に行きました」（今村）

しかし、その後に橋本が、前で交代した選手に引っかかってしまい、転倒を喫します。その混乱で選手たちが入り乱れるなか、今村・近谷が先行していた選手たちと協力し、ラップ（周回遅れ）を決めて20ポイントを獲得。今村・近谷はレース後半にはさらに2位ポイントを重ねて結果31ポイントにて4位となりました。

（近谷）

マディソンに出場するのは、昨年の全日本以来だったという近谷。

「ひさしぶりのマディソンだったので、まず集団の流れを掴むのを大事にしました。講習を受けていた今村選手からアドバイスをもらって、交代の仕方とか、ラインとかをしっかり確認して話し合って、気をつけました。

レース前にしっかり集中して、いつもよりレースに入り込めていたかなと思います」（近谷）

（今村、近谷）

そして、途中から速度を上げて自ら展開を作り出していった今村。

「ワールドカップで勝ってもいるニュージーランドなどの選手よりも上位に来ているってことは、僕らも少しは成長したのではないかと思っています。次に、もしワールドカップ出るとなっても、少しは自信を持って走れるのではないかと思いました」（今村）

（橋本）

窪木・橋本ペアは後半にもポイントを重ねましたが、周回遅れを取れなかったポイントが響き、6位となりました。

落車からの大きな影響はないという橋本。背中に擦過傷を作っていました。

（橋本、窪木）

「前半は良かったんですけど、後半で交代に失敗したりして、その後に落車もあって、そこからミスが目立って。後半の展開に乗り遅れてしまったのが残念ですね」（橋本）

（窪木）

「最初の30周目までは交代もよく、スプリント獲得も幸先良かったんですが、今村たちのアタックでペースが上がって、交代でうまく行かなくて。橋本選手が落車してから、リズムを崩しちゃいましたね。でも、前回に（橋本選手と）組んだときよりも、走りも脚も上達しているから、良かったと思います」（窪木）

【リザルト】2019/8/23 2019 ジャパントラックカップ I ／ マディソン　
1 LXサイクリングチーム 42pts
パク・サンホン／キム・ユロ
2 オーストラリア ナショナルチーム 38pts
スコット・キャメロン／ハワード・レイ
3 ベルギー ナショナルチーム 36pts
デ・ケテル・ケニー／ギス・ロビー
4 チーム ブリヂストン サイクリング 31pts
今村駿介／近谷涼
6 日本ナショナルチーム 15pts
窪木一茂／橋本英也