藤田晃三を中心に、全体的なチーム力が向上
海外を知る若手選手の加入がチーム全体を変え始める


その鈴木の背中を追うように鍛え上げてきた藤田晃三が、鈴木とライバルのように勝利を争う形となり、チーム力が向上していきます。そのきっかけとなったのが、1990年に栃木県宇都宮市で行われた世界選手権。藤田、鈴木、三谷寛志といった選手が日本代表として選ばれるための合宿に参加し、三谷が世界選手権に出場します。



その後に頭角を現した藤田はバルセロナ1992オリンピックの座を鈴木と争う形になり、それに勝利した藤田がロードレースでのオリンピック出場を果たします。そして藤田はその後、欧州での長期合宿に多く入るようになり、その一方で主要な戦力を欠いたチームは、国内でのレースでの勝利数が減ってきてしまいました。


そこに、選手からコーチに転身した浅田顕が、フランスでのレース経験が豊富な水谷壮宏に代表される新たな選手勢とともにチーム入り。彼らがいわゆる起爆剤となって、ロードチームは新たな局面へと向かっていきました。

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