クロスバイク通学 -予習編-

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クロスバイクという自転車をご存知でしょうか?ロードバイクやマウンテンバイクの中間のような形をしていて、街乗りやちょっとしたロングライドにまで使えることから、幅広く受け入れられているスポーツサイクルです。
近年このクロスバイクで通学できないか?と考える方が増えてきています。通学を「速い」「楽しい」「かっこいい」といった視点からアプローチし、移動を楽しんでしまおう!という選択は素敵だと思います!筆者の学校は禁止だったので、正直羨ましいですね。ただクロスバイク通学を始める前に、知っておいて欲しいことがあります。

クロスバイクは通学仕様にカスタムできる!
通学自転車はあらゆるパーツが通学向け。一方でスポーツサイクルはその走行性能のために、機能が引き算されています。商品によってはまちまちですが、通学で使用する前にパーツを補う必要があるでしょう。

買った時には付いてないかも!? 通学に必要な機能やパーツ

  • 自分の存在を知らせる!ライト・リフレクター・ベル
  • 部活するなら必須!?カゴ・荷台
  • 泥や雨の跳ねあげを防げ!ドロヨケ
  • 盗難に備えて地球にロック!ワイヤー錠
  • 学校で駐輪できる?自立用スタンド

ライトは真っ暗な道を走ることを想定して十分な性能のライトを用意!電池切れに備えて予備を持つのも良いでしょう。またリフレクターやベルは、装着していないと法令違反になりますので注意しましょう。

他にも修理キットがあるとさらに安心ですよね。
まず自転車を選ぶ前に通学路の状況をショップの店員さんに伝えて、アドバイスをもらってみては?

クロスバイクのトラブルに備える
もっとも気になる「パンク」と「チェーン外れ」。万が一パンクした時のために「自分で直す」、「自転車屋さんを調べておく」など、シミュレーションしておきましょう。「気合で走る」のは、ものすごく滑るので危険です。加えてタイヤやホイール自体を痛めて、一式交換。なんてお財布にもリスクのあるのでおすすめできません!

・もしもチェーンが外れたら
そして皆さんが当たり前のように経験するのが「フロントギアのチェーン外れ」です。スポーツサイクルの多くに採用される前後に変速機のついた「多段変速」はチェーンが外れやすいのです。ただコツさえつかめば簡単に直せますので、知っておくと良いでしょう。チェーンが絡まっている、明らかに動きが悪い、といった時は自転車店へ。動画の実演は自転車プロチームの元メカニックさんです。



クロスバイクの運動性能とあなた

ph13_02.jpg1.新しい相棒は「良く走る」し「良く止まる」
ちゃんとしたスポーツサイクルは良く走る以前に良く止まります。スポーツカーと同じで、速度に応じたブレーキ能力を持っているのですね。例えば知らずに前輪だけ急ブレーキをかけようものなら、前方へ放り出されてしまうので気をつけて!
良く走る、止まる自転車では体重が前にいったり、後ろにいったり、重心の移動が活発です。ブレーキをかける時には、両方のブレーキをバランス良く。特に下り坂では体を後ろに持っていくなど、テクニックを使うとより安全に走れます。

2.相棒の速度に応じて、あなたの判断力も大切に。
クロスバイクはスポーツサイクル。スピードを出すためのギアがあります。しかし大切なのは、そのギアを踏み切る脚力ではなく「状況判断」の速度アップ!そしてそれに応じた「身のこなし」です。自転車にしっかり慣れ、最低限の技術を身につけてから学校や駅へと漕ぎ出て行きましょう。

3.戒め。お調子者にならないように
「気になるあの子にいい格好を見せよう!」と全力でぶち抜く。といった行為は、相手にも危険が及ぶ上に、実はあんまり評判が良くありません。(筆者実体験より) もしクロスバイク通学ができるなら、洗練されたテクニックやマナーを守った走りで一段上の通学を!

さて、今回のコラムはクロスバイク通学の[予習編]でしたが、Vol.14は[実践編]。安全に走るテクニックが身につく方法を、動画を交えてご紹介します!

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