1817年ドイツ人によって発明された自転車。
私たちにもっともなじみ深く、身近な乗り物ですが、そこにまつわる話は以外と知られてないようです。
もっと自転車のことを知って欲しいから連載形式でさまざまな角度から、やさしくレクチャーします。

第6回
ダイエットに好都合な自転車
その5 自転車ダイエットに挑戦!ダイエット成功の秘訣
「何度もトライしてみたが結局やせることができなかった!」
こんな経験をお持ちの方は少なくないと思います。
まずは、自転車ダイエットメニュー作成の前にダイエットを成功させるための
ちょっとした秘訣を紹介しましょう。
「1. 現状を知る工夫」
何事も現状を把握することから始まるように、まずは自分の体重を知ることです。ここで少し工夫を折り込んで欲しいのです。単に体重計に乗って○○kgを知るのではなく、毎日(できれば毎朝決められた時間)体重を量ってそれを記録し、パソコンなどを使ってグラフにし、視覚化してみましょう(※グラフの最小、最大目盛り幅は狭くし、ばらつきがわかるようにすることも大事です)。
体重は摂取する食事や水分の量でかなり変化するものですから、1日の中でできるだけ同じ時間に量り、それを1週間程度のレンジで観察することが重要です。昨日に比べ、+○○kgとか、?○○kgと評価するのではなく、1週間前に比べ、2週間前に比べ、どう変化したかを知って欲しいと思います。
また、1週間のトレンドの中味を観察することも重要です。例えば、「月曜日になると、必ず体重が元に戻る(または増える)」という傾向が観られたとします。この原因を自分なりに考察してみましょう。男性の方であれば、こんなことが考えられませんか?・・・・『週中は仕事から帰り、奥さんの用意したものを食べているが、週末休みになると一緒に買い物に出かけ、好きなものを自分で選んで食べている』
このような場合、好きなものを食べてはいけない、というのではなく、“好きなものは食べ過ぎる傾向にある”ことに注意して欲しいのです。他にも間食の影響、偏食の影響、運動のさぼり、宴会の影響、などグラフにはたくさんの情報が隠れています。
グラフ化するのは、体重だけではありません。万歩計による歩数・消費エネルギーなどをグラフにし、視覚化することをおすすめします。
このようにグラフにして視覚化することで原因がわかりやすくなります。何よりも体重が増えれば戒め・反省を促し、体重が減れば喜びとなって志気も高まり、継続につながります。
「2. ダイエットでストレスを作らない工夫」
急激なダイエットはストレスを導きます。そして、ストレスは反動となっていわゆる「リバウンド現象」となって元の体重にもどってしまいます。特に極端な食事制限はストレスとなるので注意が必要です。
ストレスにならない工夫?・・・・例えば、前号でお話した1日でご飯茶碗1杯分(150g:約220kcal)を制限することを例にあげると、1回の食事でご飯1杯を抜くと辛いものですが、1日3回の食事のなかで均等に1/3(50g)ずつ減らせば、大きなストレスとはならないでしょう。運動にしても同様で一度に1時間の自転車漕ぎがきつければ、30分ずつの2回に分ける、など工夫次第でストレスにならずに行なえます。
「3. ダイエットを楽しむ工夫」
ダイエットは継続性がなければ成功しないものです。『長くやるならせっかくだから楽しんでしまえ!』 少々開き直り気味かもしれませんが、ここにも工夫を凝らしてみましょう。
例えば、体重の減少だけでなく、スタイルの変化を記録して自分なりに楽しむのも一つの方法です。メジャーで測れるところならどこでも結構です。ウエスト、太ももの最大囲、足首、・・・・これを半月に1度位測ってパソコンに記録していきましょう。トライ前、トライ後のスタイルの変化が楽しめます。これに効果を感じたら友人に自慢するのも良いかもしれません。そして、自他とも認められる効果を確認したら、今度はダイエットの先生になって親戚や友人に教えてあげるのです。先生が元の体型・体重に戻るわけにはいきませんから、自然と自覚が芽生えエネルギーの収支バランスに注意するようになり理想の状態が保たれるでしょう。
