1817年ドイツ人によって発明された自転車。
私たちにもっともなじみ深く、身近な乗り物ですが、そこにまつわる話は以外と知られてないようです。
もっと自転車のことを知って欲しいから連載形式でさまざまな角度から、やさしくレクチャーします。

第5回
ダイエットに好都合な自転車
その4 自転車ダイエットに挑戦!自転車走行時の消費エネルギー
「収支バランス、どの方法を選ぶ?・・・」
ダイエット(ここでは脂肪を燃焼させ減量させる)には、「消費したエネルギー」が「摂取したエネルギー」を上回らなければなりません。この収支バランスに着目すれば、方法は次の3つになります。
(1)消費エネルギーは同じで、摂取エネルギーを減らす(つまり 食事の量のみ減らす)
(2)消費エネルギーを増やし、摂取エネルギーは同じ(つまり 運動量のみ増やす)
(3)消費エネルギーを増やし、摂取エネルギーは減らす(つまり 運動量を増やし食事の量を減らす)
(1)の場合は脂肪以外にも体に大切な筋肉量を減らしてしまい、安静代謝(=じっとしているときに使う消費エネルギー)が減少、太りやすい体質になるので、できるだけ運動を取り入れ、安静代謝の維持・向上を促した方が効果的です。
(2)の場合で自転車を使った減量計画をシミュレーションしてみましょう。
時速15km/h(通勤・通学の平均的な速度)で平地を走行した際の消費エネルギーは1時間で約180kcal(基礎代謝を含まない運動分のみ)です。脂肪1kgを燃焼させるには約7300kcalの負のエネルギーが必要ですから、1日で1時間の走行では脂肪1kgの減量に必要な日数=7300kcal÷180kcal/1日=約40日、
となります。
次に(3)のパターンでシミュレーションしてみましょう。
1日の摂取エネルギーでご飯茶碗半分(75g:約110kcal)減らし、(2)の場合と同じように走行した際には、
脂肪1kgの減量に必要な日数=7300kcal÷(110kcal/1日+180kcal/1日)=約25日
となります。
1日でご飯茶碗1杯分(150g:約220kcal)を減らし、(2)の場合と同じように走行した際には、脂肪1kgの減量に必要な日数=7300kcal÷(220kcal/1日+180kcal/1日)=約18日、
となります。
食事の量を減らし、自転車を漕いで運動量を増やす(3)のやり方が最も効果的になります。
「持久力が向上すればもっと効率的!」
ところで、自転車の速度と消費エネルギーの関係はどうなるのでしょうか?走る速度が速くなればなるほど消費エネルギーは加速度的に増加していきます(図1)。
加速度的に消費エネルギーが増すわけですから、時速10km/hから20km/h、30km/hと2倍、3倍となっても消費エネルギーは3倍、8倍と増します。
速度を上げる為には、毎回のトレーニングにより持久力を増していくことです。
持久力が増せば、楽に速く走れるようになるので多くの脂肪が燃焼され、ダイエットの効率アップにつながります。やはり「ダイエットに近道無し」ということでしょうか。
これまでの話をまとめると、1日に1時間程度(長く乗れればもっと良い)、しかも継続して自転車に乗る事がオススメです。更に持久力がついてきたら、段々とスピードを増していくことが、ダイエットの効率をアップさせることにつながる様です。
最初はお買い物用自転車でも良いと思います。長く、速く走れる様になったらスポーツ車にステップアップされると良いでしょう。
軽く、長く走れる細身のタイヤやスリックタイヤ等を履いたスポーツ車がオススメです。
ブリヂストンのスポーツ車「アンカー」はコチラです。
次回はダイエットメニューの作成事例と、ちょっとした成功の秘訣についてお話ししたいと思います。お楽しみに!
