【China Track International】UCIレース連戦2日間、太田は3度の表彰台に

China Track International / 連戦2日間、太田がスプリントで好調な成績


レース名:China Track International I & II
開催日:2019年8月30日(I)、31日(II)
開催地:中国・北京
TEAM BRIDGESTONE Cycling参加選手:太田りゆ

中国、北京にてUCIレース、China Track Internationalを走った太田。スプリントでのUCIポイント獲得を目指した中国遠征で、2日間にわたりスプリントで3位を獲得。世界ランキングも遠征前の43位から37位へと上がりました。



今回の中国遠征は、太田とナショナルチームのコーチとの2名での活動となりました、この遠征の目的は、太田がスプリントのワールドカップ出場のためにUCIポイントを獲得することでした。
なお、東京2020オリンピック出場のために必要となるオリンピックポイントは、W杯や世界選手権など大きな大会で得られるもの。小さな大会でUCIポイントを稼いで大きな大会への出場枠を得て、そこでオリンピックポイントを稼ぎ、本戦への出場枠を獲得するというのが大まかな仕組みです。


「世界ランキングが40位以内ならW杯の出場権が安全圏になりますが、中国遠征前はスプリントの世界ランキングが43位、ケイリンが10位でした。
ケイリンは余裕がありますが、スプリントのポイントが足りず、このままではW杯への日本の出場枠が1つになる可能性がありました」(太田)


ーーー●8/30 初日

《スプリント》

「まずスプリント予選を11秒146で3位通過。その後、2人と対戦をして、最後の3位決定戦はこれまで1度も勝ったことのない香港の選手でした。

戦法やスピードなどをコーチと相談しつつ、ストレートで勝つことができました」。

*予選 200mタイムトライアル
     ー 3位 通過

*1/4 決勝  対マレーシア
1本勝負 ー O

*セミファイナル 対 中国
1本目 ー X
2本目 ー X

*3位決定戦  対 香港
1本目 ー O
2本目 ー O


《ケイリン》ーーーー

「ケイリンは予選1位で通過し、決勝では、優勝したかな?と思うほどの僅差で2位でした。これまでメダル獲得はありますが、まだ優勝はないのでとても悔しかったです」。

*予選 ー 1位 通過

*決勝 ー 2位


「この日は計8本のレース。マッサーもいない中での遠征で身体が熱を持ち、頭痛もして、疲れすぎて眠れないような状況でした」。

ーーー●8/31 -- 2日目

《スプリント》

「2日目も初日と全く同じ日程で早朝からのレースでした。自分でも驚くほどの疲労感と脱力感の中、スタートしました。

タイムは11秒233、初日より0.1秒落ちましたが周りの選手もみんな同じかそれより落ちていたので、疲れているのは自分だけじゃないと思いました。

中国へ来た本来の目的をもう一度考えました。東京2020オリンピックのため本当に必要なW杯のポイントを獲るために頑張ろう。そこでしっかりと目が覚めて、その後はレースに集中できたと思います。

2日目も初日同様、スプリントの3位決定戦で同じ対戦相手でしたが、この日はまず相手に1本目を取られて、次にこちらが2本目を取って、という、身体にとても過酷な3本勝負にもつれ込んでしまいました。

相手もかなり疲れている様子でした。ここで勝つか負けるかを決めるのは、脚ではなくて気持ちだなと思い、絶対勝つんだという強い気持ちでレースに望みました。

結果的に勝利し、今までにないメンタリティに達した気がしたレースになりました」

*予選 200mタイムトライアル 
ー 3位 通過

*1/4決勝
1本勝負 ー ○

*セミファイナル 対 中国
1本目 ー X
2本目 ー X


*3位決定戦 香港
1本目 ー X
2本目 ー O
3本目 ー O


《ケイリン》

「ケイリンの決勝はそのあとすぐに行われ、6位。いい結果ではありませんでした。スプリントで勝って少しホッとしてしまったのだと思います。そういうところも今後強化して行きたいです」

*予選 1位
*決勝 6位


ーーー● 2日間を通して

過去1番の過酷なレースでしたが、体力面もメンタル面でも、かなり成長している事が実感できましたし、それをしっかりと発揮できました。

そして、コーチと2人旅でしたが、いつもサポートしてくれるチームのスタッフのありがたみも今回いなかった事で改めて感じました。

この後は全日本選手権があって、来月にはいよいよアジア選手権が始まります。気を引き締めて、練習していきます。


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