【ツール・ド・熊野2019】第2ステージ・平塚が後方から追い上げ15位に

ツール・ド・熊野2019/第2ステージ/後方から追い上げた平塚が総合タイム差を最小限に。

(平塚)


レース名:第21回ツール・ド・熊野 第2ステージ
UCIカテゴリー:2.2
開催日:2019/6/1
開催場所:三重県熊野市 熊野山岳コース
コース長:109.3km
TEAM BRIDGESTONE Cycling 参加選手:石橋学、黒枝士揮、沢田桂太郎、近谷涼、平塚吉光、孫崎大樹

photo: Satoru KATO

ツール・ド・熊野第2ステージ、丸山千枚田の合間を登る山岳ステージにて、TEAM BRIDGESTONE Cyclingの平塚吉光が15位となりました。一度は後方集団へと遅れたものの這い上がり、タイム差を最小限に抑えました。



(丸山千枚田 ©Tour de Kumano 2019)


今日は総合成績を狙う上でとても大切になる山岳ステージ。ツール・ド・熊野の象徴的な光景とも言える千枚田の中を上る、総合を狙う上りに強い選手たちがレースのうねりを作り出すと予測されていました。

ブリヂストンも上りに強い二人、石橋学と平塚吉光をメインに勝負する算段でした。平塚が総合で上位を狙い、石橋はステージ優勝を狙うということでしたが、今日のレースは結果から言えば、リーダーチームの強力な集団コントロールに翻弄された一日となりました。



スタート後から激しいアタックがいくつもかかかりますが、現在のツアーリーダーを擁するマトリックスパワータグが、それをほぼ容認しない牽引力を見せます。集団は大人数で山岳セクションへと入っていき、チームブリヂストンは石橋と平塚を前方にいさせられるように展開、まずはそれに成功します。

ツール・ド・熊野を地元でのホームレースとも捉えるキナンサイクリングチームは、そこで終始アタックを掛けていましたが、それをことごとく潰すマトリックスパワータグ。集団の速度は速くはないものの、パワーバランスは緊張そのもの。出るに出れない状況が続きます。



(石橋)


レースは後半に入り、登りを得意とするトマ・ルバ選手(キナンサイクリングチーム)がついに抜け出し独走に。それをひとり、またひとりと集団から追っていきますが、それに成功したのは1名だけ。都合先頭2名を集団が追う形になりました。

そして勝負の局面、山頂までの最後の上りで、総合を狙う強豪選手が5名ほどタイミングを見てスピードを上げます。その速度に集団は崩壊しバラバラに。石橋はなんとか前方の集団に残れましたが、平塚はここで後方へと下がってしまいます。

しかしゴールに向かう最後の上りで、平塚を含む10名強の選手が前方に追いつくべくペースを上げ、終盤に入り前方の集団と合流に成功。そのままペースが上がり、平塚はそのまま前へと上がり続け、結果優勝したルバ選手に遅れること24秒、3位選手と同タイムでのゴールとなり、タイム差のロスを最小限にとどめました。石橋は終盤にペースを落とし、その後の集団内でゴールしています。



(平塚)

「今日は苦戦した一日でした。ただ目標とした平塚の総合順位は上がっているので、まずは良しと考えたいと思います。また、総合個人という意味では、かなり拮抗した戦いとなりますので、明日のステージで大きく順位を上げることを狙います」(六峰監督)

また、レース途中に沢田桂太郎が落車を喫し、レースを降りることとなりました。大きな事故につながることもあり得た状況でしたが、まずは大事に至らず、復帰に専念します。

沢田のツイッターより:
「ご心配おかけしてます。2回目の山岳賞の下りでガードレールを超え2〜3mほど落下し復帰できずDNFでレースを終えました。病院での検査の結果首の痛みはあるものの骨などに異常は見られないとのことですのでご安心ください。応援ありがとうございました。今後もBRIDGESTONEへの熱い声援お願いします!」



(孫崎)

【リザルト】 2019/6/1 ツール・ド・熊野 ステージ2

1 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)2:40:07
2 ドリュー・モレ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリング・チーム)+0:00
3 オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)+0:24
15 平塚吉光(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0:24
25 石橋学(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0:42
38 孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0:42
64 黒枝士揮(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+11:18
65 孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+11:18
-- 沢田桂太郎(TEAM BRIDGESTONE Cycling)DNF

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