【トラック2019アジア選手権】チームパシュート、日本は2位に

【レース名】2019年トラックアジア選手権大会 / チームパシュート
【開催地】インドネシア ジャカルタ
【開催日】2019/1/10
TEAM BRIDGESTONE Cycling 出場選手 窪木一茂、近谷涼、橋本英也

Photos: JCF ツイッターMore Cadenceより

インドネシア ジャカルタで行われるトラック2019年アジア選手権。1月10日のチームパシュートに、日本ナショナルチームとしてTEAM BRIDGESTONE Cyclingの窪木一茂、近谷涼、橋本英也が参戦。決勝で対戦相手の韓国に敗れ、2位となりました。


左から/近谷、一丸尚伍選手、窪木、橋本

東京2020オリンピックの正式種目であるチームパシュート。その出場可能枠は8国。枠の獲得は、選ばれた大会でのUCIポイントを計上した上位8国がそれとなります。このアジア選手権もそのポイント計上レースに含まれるため、現在ランキング16位ほどである日本はここで、出来るだけ多くのポイントを稼ぐ、つまり優勝することが大切でした。

さらにチームパシュートでの出場枠の獲得は同時に、同じく正式種目であるマディソンの出場枠を自動的に確保でき、ひいてはオムニアムの出場枠も獲得ともなる。つまり、チームパシュートでの好成績が、東京2020オリンピックでのメダル獲得に大きく、本当に大きく近づくのです。

それだけ重要な意味を持っていた今大会のチームパシュートでしたが、結果、日本チームは決勝で韓国に敗れました。昨年のアジア選手権では日本が韓国を上回り優勝しましたが、今年は追い抜かれての悔敗。チーム選手がそれぞれの視点からレースを振り返ります。

*予選  1位 韓国 3分59秒028、2位 日本 4分1秒644

「予選は足の前に少しバタバタしていたのと緊張から4人とも動きが固かったようです」(窪木)

「予選はスタートして1㎞までのペースがゆったりで、後半もペースを上げることができないままゴールしました」(近谷)


予選の動画 

*決勝 2位 

「決勝では予選とは作戦を変え、攻めの走りに作戦を変更して走りました」(近谷)

「一丸選手がもともと離脱する予定だったんですがそれを早め、3回交代するところを2回にし、2回目をそこを引けるだけ引いてもらってペースを上げ離脱、という作戦で挑みました。結果日本記録に近いペースで進むもラスト1キロで3人が崩壊してしまい、韓国に負ける形になりました」(窪木)

「スタートからハイペースで3㎞まで進みましたが、残り1㎞を切ったところで隊列が崩壊、相手チームに追い抜かれて負けました」(近谷)

「チームパシュートを、実は僕が走ると思っていなかったのですがメンバーに選んでもらえ、選ばれたからには全力を尽くしました。しかしパシュートのトレーニング不足で失敗してしまいました。練習では前半をメインにトレーニングし、後半は、前半を速く走れば持つ、という方向性でした。前半を飛ばしたら後半に分解する可能性もあったのですが、そのとおりになってしまいました。反省です」(橋本)


photo from "More Cadence" https://morecadence.jp/keirin/24722/3

*この結果を踏まえて

窪木 「アジア選手権の直前でメンバーを入れ替えたりと言うことがあり、その中でもベストメンバーで挑みました。その結果が2位だったので、これが現状だと思います。

韓国チームは昨年のアジア選手権で負けてから死に物狂いで練習してきたのだと思う。日本チームは浮かれていたのかなとも。

試合は当日に始まったことではなくて、昨年もしくはそれ以上前に彼らが負けた時から試合は始まっていたのだと思う。改めて、準備して望むことの大切さを学んだと思います」

近谷 「結果に対して課題は生まれます。課題は練習のみだけではないと思っています。

様々な視点から冷静に分析して、各々の課題を追求していく必要があります。レースを走ったことで得られることは多く、それを次にどう繋げられるかが重要なところなので、戦いはこれからです」(近谷)

橋本 「正直なところ、分解しなくても負けていたと思います。同じアジア同士で切磋琢磨できたとは感じますが、やはり負けたということに悔しさが残ります」

【リザルト】2019年1月10日 トラック2019年アジア選手権 チームパシュート

1 韓国 追抜勝 (1:03.322 / 2:00.383 / 2:58.030)
2 日本   (1:03.807 / 2:01.947 / 3.00.775)
3 カザフスタン(1:06.701 / 2:05.623 / 3.06.234 / 4:05.558)

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