
国産にこだわり、熟練の技によってうまれるパーツ
自転車を楽しむ人の視点を加え、職人と共にパーツに磨きをかけていく
自転車の駆動はペダルから。自社生産へのこだわりと熟練の技術で足元を支える。
三ヶ島ペタルは、当時の埼玉県入間郡三ヶ島村(現・所沢市糀谷)で1949年から自転車用ペダルの製造を開始。

以来70年近く自転車の足元を支えてきた老舗メーカーです。業務用ペダルから競技用ペダルまで幅広く商品を取り揃え、なかには35年前から生産され続け、現在も多くのユーザーから支持を受けるロングセラー製品もあります。BCSPツーリングペダルはそんな長く愛着を持って愛用できるモデルをベースに開発しました。


ペダルは自転車の中でも人が触れる数少ない部品の一つであり、かつ直接駆動に関わる重要な部品。ゆえにペダルの安全性、耐久性、回転性には絶対に妥協できない。そこにMADE IN JAPANにこだわる理由があります。
たとえば、ペダルの部品のなかでも、とくに負担が大きいペダルの芯棒。自社内の炉で徹底した温度管理のもと焼き入れを行い、表面を固く内部はしなやかさを残し耐久性のある強い芯棒に仕上げています。また、安定した品質の維持・管理にこだわり、ナットやワッシャーなどの細部のパーツに至るまで自社で生産しているのも同社ならでは。

組立は自社工場内で組立機と人の手によって仕上げられます。滑らかな回転性能を長く維持できるように、絶妙なトルクで締付を調整します。最後は傷がないか、入念にチェックしつつ、熟練した技術スタッフがひとつひとつ丁寧に回転性のチェックを行います。この工程は手の感覚だけを頼りにした、難しい作業とのこと。
担当者は「取り組んでいることはすべて品質のため」と力強く語ります。高品質を維持するため社内生産にこだわりを持ち、日本のものづくりを大切にしているメーカーが三ヶ島ペタルです。


幅広で踏みやすい形状且つ、両面でも踏める面でツーリングに最適なペダル。 精度の高いベアリングを採用しており、非常に軽く滑らかな回転性能を誇る。 メッキコーティングでクラシカルなコーディネートに。
オールパーツ日本製が海外も認める品質に。日本の丁寧なものづくりから生まれる良質な音。
1949年からベル製造に携わる東京ベル製作所。東京荒川区と埼玉県加須市の2つの工場で生産を行っています。同社の強みは東京下町ならではの町工場ネットワークでユニークかつ高品質なベルを開発し、それをスピーディに製造できる環境があることです。

ベルは当然ながらしっかりと音を伝える必要がある製品です。しかし同社が追求するのは「ただ音が鳴ればいい」ではありません。JIS規格の音響性能・耐久性は満たしつつ、製品としての美しさや使いやすさ、それと良質な音を兼ね備えること大切にしています。特に音はベルの生命。目指すのは、長い余韻が残り、澄んだきれいな音。さらに、歩行者が不快にならない気配りのある音にしたい。日本メーカーだからこそ提案できるこだわりがここにあります。


そんな理想のベルを作り上げるため、ベル本体のワンはもちろん、樹脂パーツや小さなバネなどのパーツ製造からメッキや塗装などの加工まで、すべて国内で行います。求める音と高い耐久性を両立するため、各工程に関わる協力会社と何度も試作品を作り、テストを繰り返す。細かい改善を根気よく重ねていく。密にコミニュケーションを交わすことができる下町工場ネットワークの熟練技が余すことなく発揮されます。BCSPメッキシリーズのフリーバンドベルはこのようにつくられています。

現在、同社の売上は海外比率が高く、特に欧米ではオリジナリティあふれるデザインや品質が高く評価をされています。国内のお客様にも改めて日本製ベルのよさを伝えていくため、『真似はしない。真似される商品をつくろう』を合言葉に東京ベル製作所のあくなき挑戦は続きます。


工具不要であらゆる箇所に簡易着脱ができるコンパクトベル。 外観の美しさだけでなく、真鍮特有の上質な音も併せもつ。 ツーリングペダルと併せてクラシカルなコーディネートに。