TIME TRIAL

低重心化とエアロ効果を両立した高速バイク

RT9開発で重きを置いたのは、フロントフォーク、ダウンチューブ、チェーンステーの3部位。これらからなるバイク下部は、人間で言うと脊椎に当たるものだとアンカーは考える。マシンの走行安定性、全体の剛性、加速感。すべてはこの「脊椎」から生まれる。BB周辺の剛性を高め、ペダルからの大きな入力にも耐える強固なフレーム構造を確保。ドライブ側のチェーンステーは角状で、チェーンにかかる強大な力を受け止める。リアセンターは極限まで縮められ、高剛性化による俊敏性も高めた。タイムトライアルバイクでは、高速時の安定性、ダンシング時に車体を振ったときの軽さなどが重要になるため、バイクの重心にも配慮した設計を行っており、リアブレーキをフレーム下部に配置、Di2バッテリーはBB下側からのフレーム内蔵式とし、低重心化を実現。高剛性化と低重心化を図る一方で、空気抵抗を軽減するため各部の設計を行っている。前面投影面積を最小限にするフレーム形状のみならず、フレームセット付属のステムとシートポストは整流効果を大きく意識したオリジナルを新設計。細部まで手を抜かないアンカーのこだわりが全日本3連覇の偉業を陰で支えている。

フレームの写真

高剛性化と低重心化の両立

トラックレーサーに比肩するまでに高められたBB周辺の剛性。ペダリングを推進力に変換するためにチェーンステーは非対称となる。

フレームの写真

フレーム内蔵 Di2バッテリー & オリジナルステム

Di2バッテリーはBB下よりシートチューブ内に挿入。車体全体の低重心化に貢献する。空力を追求したオリジナルステムは、ステム周辺での乱流を最小限に抑える。