ブックタイトルBRIDGESTONE ANCHOR 2017-AN1

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概要

BRIDGESTONE ANCHOR 2017-AN1

94が貼ってあり、数値が読めないようになっていた。エース内間の転倒と緊急の作戦変更宿で西薗をクラッカーで迎え、夕食時に宿がお祝いでくれたビールを一杯飲み祝賀会は終了。11時には消灯だ。土曜日は男子U23と女子エリートのロードレース。今回は宿が貸し切りとなったので、各自部屋を開けながら、安見のマッサージベッドから見える海沿いのコースとレースを眺めながら、さまざま話をする。内間は自分がエースであることを自覚していたし、チーム全員がそう考えていた。さらに内間は8月にオリンピック出場を控え、自身の責任の重さを感じていた。レース序盤、力の及ばない選手を振り落としながら、それぞれのチームが先頭集団をコントロールしようとする。レース中盤、2名の選手が逃げ、差を1分30秒ほどまで広げるも、井上、内間、椿の3名が積極的に引き、追走集団を掌握した。そのさなか、内間のハンドルを後方からの別選手がかすめ、内間は転倒、激しい肘の痛みを感じて、リタイアを判断した。オリンピック出場という大きな舞台を控えた内間、その判断は賢明だ。エースのリタイアを聞いたチームはプランを変更。体力を温存した初山、西薗、鈴木の3名をゴールに絡ませる作戦とし、井上と椿で集団の速度を上げる。ラスト3周で先行2名の選手まで1分にまで近づいた。そのタイム差が集団に伝わった瞬間、集団の緊張感がふと緩む。その瞬間を『計算』していた西薗は、ここで前に出て突然にペースを上げ、後方集団の数を絞り込む。さらに井上が気を吐く。海岸沿いの厳しい向かい風の中、先頭を力の限り先頭を引き西薗を休ませながら、他チームの脚を削る。選手、機材、そしてチーム力の全日本制覇最終周回、残り7km。先頭は7人まで絞られ、チームは3人を残している。ここでかかった1人のアタックに初山は反応、、速度を上げ